「夏越の祓(なごしのはらい)」で2024年上半期の災厄や穢れ(けがれ)を祓う!参拝期間や作法など知っておきたいポイント
気が付けば2024年も半分が過ぎようとしているタイミング。前半にあった体調不良やちょっと嫌なことなど、悪い流れをリセットするために注目したいのが「夏越の祓(なごしのはらい)」。6月下旬に神社で行われる神事で、大きな茅の輪が境内に設置され、それをくぐって心身を祓い清めます。また、形代に罪や穢れ(けがれ)を移してお祓いをすることも。 【画像5枚】この時季、神社の境内に出現する大きな輪「茅(ち)の輪」、どうくぐる?イラストで解説! 今回は東京・飯田橋にある東京大神宮の禰宜(ねぎ)・唐松義行さんに「夏越の祓」の由来から参列方法、作法などについて伺いました。
年に2回の大祓(おおはらい)、「年越の大祓」と「夏越の大祓」
神社では年間に様々な神事や行事が行われています。大きな神事の中に「大祓(おおはらい)」というものがあります。ひとつは12月31日に行われる「年越の大祓(おおはらい)」といって、新年を迎えるにあたり罪や穢れを祓う神事、もうひとつは1年の半分を過ぎたタイミングの6月30日に行われる「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」。 いま注目されているのが「夏越の大祓」。神社によって「夏越の祓(なごしのはらい)」「水無月の祓(みなづきのはらい)」など微妙に名称は異なっていますが、総じて1年の後半のスタート日である7月1日を前に、6月30日に行われる神事のことを指しています。 「夏越の大祓」というのは心身の罪・穢れを神の御力によって祓い清め、暑さで体調を崩しやすい夏の時期を元気に過ごせるようにと祈る神事です。 しかし、実際に祓いを受けるにはどのようにすればいいのか、ご存じですか? kufuraで20代から50代の男女500名にアンケートを実施したところ、「あなたは“夏越の祓”を知っていますか?」という設問に対して85.4%の人が「知らない」と回答しました。 もうすぐ訪れる「夏越の祓」のタイミング、正しく参拝するにはどうすればいいのか、東京大神宮の禰宜、唐松義行さんに教えていただきました。
そもそも「茅の輪」はどこから?
「夏越の祓」では、神社の境内に茅(ちがや)というイネ科の植物で作った大きな輪を設置し、参拝者はその輪を左→右→左と八の字にくぐって参拝します。 この茅は、蘇民将来の伝説からくるもので、昔スサノオノミコトが蘇民将来という人物のもとに宿泊した際、茅を渡して腰につけるように伝えたところ蘇民将来一家は村を襲った疫病から免れて無事だったという故事から、厄災よけとして使われるようになったようです。