エミレーツ航空、初のエアバス A350型機を公開。次世代ビジネスクラスとプレエコを搭載した3クラス制の新機材
エミレーツ航空は11月27日、ドバイで特別イベントと展示会を開き、同社の機材として新たに加わる初のエアバス A350-900型機を正式に公開した。 【画像】エコノミークラス 新型機A350は、ライフラットシートを備えた次世代型のビジネスクラス32席、プレミアムエコノミークラス21席、ゆったりした座席間のエコノミークラス259席、3クラス計312席を備える。 現行では、世界140か所の目的地に向けてワイドボディのボーイング 777型機と2階建てエアバス A380型機の2種類を運航しているが、初のA350型機を地方路線用と超長距離路線用の2タイプ導入することにより、大型航空機には適していない中規模空港を含め、世界の新たな目的地にアクセス可能とする。 初便は、2025年1月3日にエディンバラ線で定期便として就航する予定。その後数か月以内に、バーレーン、マスカット、クウェートなどの既存の湾岸協力会議(GCC)地域の都市、ヨーロッパのリヨンとボローニャ、西アジアのコロンボ、ムンバイ、アフメダバードで運航する。また、ドバイから15時間以内の旅行先も新たに就航するとのこと。詳細は2025年に発表するとしている。 ■ エミレーツ A350型機「エコノミークラス」 A350型機のエコノミークラスには、最新のエミレーツ 777型機およびA380型機と同様、シートにさわやかで優雅なライトブルーの色調の生地、アームレストは高級感のあるブロンズ色を採用。また2025年初頭には、快適な安眠をサポートする6方向調整の新型ヘッドレストを導入する。259席、3-3-3の配置なので、通路にもアクセスしやすい。 ■ エミレーツ A350型機「プレミアムエコノミークラス」 今後導入するエミレーツ A350型機の65機すべてに人気のプレミアムエコノミークラスを搭載。広々とした革張りのリクライニングシートシートは21席、2-3-2の配置で、フルレッグレストとフットレスト、調節可能なヘッドレストを備える。ほかの多くの航空会社の「ビジネスクラスに匹敵する旅行体験を魅力的な価格で提供」するという。 座席には充電用ポート、サイドカクテルテーブル、13.3インチのモニター、ゆったりとしたサイズの枕とブランケットを備えるほか、無料のアメニティキット(一部便)やプレエコ限定のスパークリングワイン「シャンドン・ヴィンテージ・ブリュット2017」を提供する。 ■ エミレーツ A350型機「ビジネスクラス」 ビジネスクラスは、メルセデスSクラスからインスピレーションを得た豪華な革張りの「Sラウンジシート」を32席、プライベートを確保した1-2-1列で設置。サイドカクテルテーブルにワイヤレス充電機能を新たに追加しているほか、5つのモードに切り替えできる座席照明コントロールを導入している。 ほかにもライフラットシート、4K対応の機内エンタメiceスクリーン、複数のコンセントや充電ポート(ワイヤレスポートを含む)、ミニバー、改良した収納スペースといった機能が備わり、機内ショッピングや世界クラスの食事・飲み物など、上質なサービスが楽しめるという。 このほか新型機A350には全クラスに電動ブラインドを搭載。ビジネスとプレエコは2段階調整できるaerBladeデュアルブラインドシステム、エコノミーはaerBladeシングルブラインドシステムとなる。 また各座席には60W対応のUSB-C充電ポート、個人用ヘッドホンには2つのBluetooth接続をペアリングできる機能も備わる。さらに初の試みとして、ViaSatの衛星ネットワークGlobal Xpressを活用した高性能アンテナで、機内の接続性を大幅に改善している。
トラベル Watch,編集部:白江ちなみ