本当の自分なんて、ない。東洋哲学に学ぶ「自分らしさ」との新しい向き合い方
取材後記
いろいろな属性をもつ人が同時に存在するこの世界において、分断や対立はある意味避けられないものだと思います。"それでも"世界はつながっているんだと、東洋哲学的な視点に立ち帰ることができる人が少し増えるだけでも、この世界はもっと豊かで、寛容な場所になるのかもしれない。そして、立ち帰るだけの心の"余裕"を持つのは、分断や対立に直接参加しない「何者でもない」人たちかもしれない。取材を通して、自分が「ない」人こそが持つ新しい可能性に希望を感じました。
写真 : 中村宗徳 執筆 : 齊藤葉(都恋堂) 編集 : 小野和哉