「指でつついて反応がなかったので、死んでいるなと思いました」大量の虫がついた妻の遺体のそばでテレビを見ていた…なぜ夫は倒れた妻を放置し続けたのか 死体遺棄の罪に問われた夫が裁判で語ったこと
弁護側に続き、検察側からの被告人質問が行われました。 ■検察側の被告人質問 【Q】息子さんが立て替えてくれた金額はいくらですか? ーわかりません。改装の費用のみ見ましたが、64~5万円くらいです。 【Q】息子さんは家を売られたんですよね?ほかの費用もかかっているのではないですか? ーとりあえず改装費用にあてるとだけ聞いています。 【Q】あなたに預金はありますか? ーわかりません。通帳をしばらく見ていないので。 【Q】息子さんや奥さんのお兄さんに連絡をしなかったのはなぜですか? ーしたいと思わなかったからです。 【Q】 5月下旬に奥さんのお兄さんが家を訪問していましたよね? ーはい。 【Q】老人ホームに入れなかったら親戚を頼るとおっしゃってましたよね? ー老人ホームに入れなければ、私はアパートに入る気持ちです。 【Q】あなたは自身の親族に連絡しようとは思わなかったのですか? ー妻が亡くなったことを心配させたくなかったです。 【Q】奥さんが死んだのを分かって奥さんの部屋からキャッシュカードや通帳をとっていますね。そのカードを使ってスーパーで買い物をしましたね?スーパーの人に相談しようとは思わなかったのですか? ーそれはないと思っていました。 【Q】奥さんが死後に肋骨を骨折していましたが心当たりは? ーないです。 【Q】あなたが力を加えたことは? ーないです。 【Q】あなたは朝食を作っていたんですよね?昼や夜も作れば良かったのではないですか? ー作るといってもレトルトでした。 【Q】それでは満足できなかったんですか? ーはい。 【Q】家庭内別居をしていても奥さんが食事を準備してくれたことに感謝する気持ちは無かったんですか? ーそれは当たり前だと思っていました。 ■弁護側、検察側から再び被告人質問 ここで再度弁護側から質問がありました。 【Q】妻の親戚には頼ろうと思っていないということですよね? ーはい。 【Q】妻の死後、キャッシュカードを使って買ったのは食品ですか? ー食べるものです。5月から6月はご飯ものを食べていませんでした。カレールーを溶かしてスープ代わりに飲んでいました。