JR南古谷駅を橋上化へ 南北自由通路の整備方針を決定 埼玉・川越市 現在は平屋建ての駅舎、南口にのみ改札口 本年度中にJRと協定締結目指す
埼玉県川越市はJR川越線南古谷駅(同市並木)を南北に結ぶ自由通路を整備する方針を決めた。市は施行協定の締結に関する議案について、2日開会の9月定例会に提案。可決されればJR東日本大宮支社との本年度中の協定締結を目指し、2027年度末までの供用開始をめどにする。 川越駅前の“広場”整備へ 西口から300メートルの場所、にぎわい拠点誕生に期待
同駅は駅舎の橋上化も計画されており、完成すれば利便性や回遊性が向上する見通しだ。 現行の南古谷駅は地平(平屋建て)駅で、南口にのみ改札口が設置されている。北側から駅を利用する際には駅舎の東西に設置された踏切を通ることになり、500メートルほどの迂回(うかい)が必要となる。自由通路の開設に伴い、南北の往来が可能になる。 自由通路は地上約13・7メートル、長さ38メートル、幅5・5メートル。エスカレーターやエレベーターなどが設置される。工費は18億1540万円で、市が負担する見通しだ。 自由通路を巡っては市民から早期の開設を求める声があり、市は17年度から調査などを行ってきた。 同支社によると、南古谷駅は1940年7月に開業し、2023年度の1日平均の乗降人員数は約1万5千人。駅周辺には住宅地や商業施設がある。