巨人原監督が明かした2番丸構想の理由と「ぶれない野球」
バントというベンチの選択肢は消える
当然、丸が2番ならバントというベンチの選択肢は消える。原監督は、掛布SEAに「昨日はバント、今日は強行では、選手が戸惑いますよね。丸が2番なら野球がぶれません」と説明したという。 超攻撃的な「ぶれない野球」を貫く覚悟。それが丸2番構想なのだ。昨年は、チーム打率.257がリーグ4位、得点625、本塁打152がいずれもリーグ3位で、広島の後塵を拝した。本塁打数では横浜DeNAにも劣った。「広島に打ち勝つため」に丸を“強奪”して昨年、20発のメジャーリーガーを獲得したのである。原監督の丸2番構想と「ぶれない野球」の宣言は2019年の原野球の象徴になるのかもしれない。 掛布SEAは、投内連携の練習でエースの菅野が先陣を切っていたことと、坂本の声が球場内で響いていたことが気になったという。 「絶対的なエースの菅野に、坂本というチームリーダーが積極的にチームを引っ張っていく姿勢を見せている。坂本、岡本という生え抜きの2人がクリーンナップを打ち、三遊間を守っている姿は壮観でもあった。原監督も“チームにリーダーは必要”という話をしていた。こういうチームは要注意。今年の巨人は強いと思う」 昨年は、不安定だったセットアッパーと、新外国人クックの抑え適性など、まだ巨人に“死角”は残っているが、丸の加入で打線がパワーアップしたことだけは間違いない。しかも、原監督の「ぶれない野球」が貫かれるなら、そのプラスアルファも見込めるだろう。 巨人に何かをしでかしそうな予感が漂い始めている。