パリ五輪選手村に交流スペース 日本、心のケアでプラスに
パリ五輪の選手村に日本オリンピック委員会(JOC)が日本選手団のためにカフェのようなリラックススペースを設けた。対話できる環境をつくり、心のケアの充実にも取り組む。23日、報道陣に公開され、発案者の谷本歩実副団長は「他競技の選手同士が話し合ってプラスになるような場所になればいい」と積極的な活用を願った。 昨秋の杭州アジア大会でも試みた選手サポートの一環だ。今回は出入りの多い1階の角に設置され、コーヒーやインスタントみそ汁などを提供。オセロやトランプも準備し、交流の促進を図る。 バレーボール女子の古賀紗理那(NEC)が飲み物を選んでいるときに、スケートボード男子の堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)がスケボーに乗ってさっそうと出かけていく場面もあった。部屋に直帰せずに一呼吸置く場があることで、選手同士のつながりも増えそうだ。 大会前のアンケートでは「いつも通りいられること」を望む選手が多かったという。谷本副団長は「『ただいま』と帰ってきて『お帰りなさい』と迎えるリビングのような時間を過ごしてほしい」と話した。