「史上最大級の難破船のお宝」5選、金銀財宝や象牙を大量に発見、いったいいくらになる?
サント・クリスト・デ・ブルゴス号、米国オレゴン州沖太平洋
このスペインのガレオン船は、1693年にフィリピンからメキシコへ向けて航海中、航路を外れて消息を絶ち、現在のオレゴン州沿岸で難破した可能性が高い。サント・クリスト・デ・ブルゴス号が姿を消した時期に船体によく使われていた種類の材木が約12本見つかっており、おそらく沈没船の遺物だと考えられる。船の積荷には高価な中国の絹や磁器が含まれていた。 ヨーロッパから輸入された蜜蝋の塊も、船が沈没して数世紀後に岸に漂着した。青と白の磁器の小さな破片や大きな木片も、沈没船が近くにあったことを示唆し、地元の先住民の間で財宝伝説が盛り上がった。 19世紀後半になると、オレゴン州の新聞紙面には、宝とガレオン船、そしてそれを探す伝説が定期的に掲載されるようになった。これらの報道は映画監督のスティーブン・スピルバーグの目に留まり、1985年の映画『グーニーズ』のアイデアにインスピレーションを与えたと思われるが、スピルバーグはその関連性を認めたことはない。
文=Allie Yang/訳=三枝小夜子