大型路線バス「エルガ」ベースの自動運転車、いすゞが実証を始める
いすゞ自動車などは4日、2025年1月に神奈川県平塚市で、自動運転対応の大型路線バスに一般客を乗せた実証実験を行うと発表した。運転手が同乗する条件下での自動運転「レベル2」の実験となる。将来の特定条件下での完全自動運転「レベル4」を目指した取り組み。実証を通じて自動運転に対する一般層の認知度を高めるとともに、社会受容性を探る。 【写真】自動運転仕様の大型路線バス「エルガ」 いすゞの大型路線バス「エルガ」をベースに、同社が出資するティアフォー(名古屋市中村区)の自動運転システムを搭載した車両を実験に用いる。一般試乗会の期間は1月9―20日(日曜日は除く)。「平塚駅南口」から「すみれ平」を経由し「平塚駅南口」に至る循環ルートを運行する。試乗の運賃は無料。事前申し込み制で各便先着20人。平塚市が24年12月11日から参加者を募集する。 今回の実証では、一部区間での路上駐停車車両の自動回避、後続車両の動向に応じた自動的なバス停発車、ルート上全信号機との連携、遠隔監視システムの高度化などに取り組む。一般試乗会に先駆けて関係者向けの実証実験も行う。 実証実験はいすゞ、平塚市のほか、神奈川中央交通、三菱商事、アイサンテクノロジー、A―Drive(横浜市港北区)で結ぶ連携協定に基づいて実施する。