富士山の麓に巨大な“実験都市”が誕生!? フェーズ1の建築が完了した「トヨタ・ウーブン・シティ」って何?
将来ウーブン・シティに住む住人は2000名程度になる予定
トヨタは2025年1月7日、現在米国ラスベガスで開催されている「CES2025」にて、モビリティのテストコース「Toyota Woven City(トヨタ・ウーブン・シティ)」のフェーズ1の建築が完了し、2025年秋以降のオフィシャルローンチに向けてその準備を本格化すると発表しました。 【画像】トヨタの“未来都市”「ウーブン・シティ」を写真で見る(14枚)
トヨタは2020年のCESでウーブン・シティ構想を公表、コミットメントを果たすべく、2020年以降、ウーブン・バイ・トヨタとともにウーブン・シティの開発を進めてきたといいます。 ウーブン・シティは2021年2月に地鎮祭を執り行い、静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本(TMEJ)の東富士工場の跡地にリアルなテストコースとして建設を開始しました。2024年10月末には最初に実証を開始するPhase1の建物が完成しました。 今後内装工事やインフラなどの準備を本格化させ、2025年秋以降に実証を開始し、オフィシャルローンチを迎える予定です。 モビリティのテストコースであるウーブン・シティは、自分以外の誰かのために」という思いをもつInventors(インベンターズ/発明家)が「モビリティの拡張」を目指し、自らのプロダクトやサービスを生み出し、実証を行う場です。 インベンターズはトヨタグループ企業だけでなく、社外の企業やスタートアップ、起業家など同じ志をもつ企業や個人も含まれます。 トヨタが長年培ってきたものづくりの知見や、ウーブン・バイ・トヨタがもつソフトウェアのスキルなどの強みを生かしたツールやサービスなどのしくみを社外のインベンターズが活用することで、社会課題の解決や未来のための新価値創造をサポート。また住民やビジターからリアルなフィードバックを受けながら、未来につながるイノベーションを生み出すといいます。 現時点で決定しているウーブン・シティのインベンターズは、ダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスで、今後はスタートアップや起業家、大学・研究機関もウーブン・シティを利用することを想定、その取り組みとして2025年夏頃にアクセラレータープログラムの募集開始を予定しています。 ウーブン・シティに住む住民は、2025年秋以降のオフィシャルローンチ時点ではトヨタ関係者とその家族100名程度を想定、その後社外のインベンターズやその家族などに少しずつ拡大していく予定で、フェーズ1エリアでは最終的に約360名を予定しており、フェーズ2以降を含め将来は2000名程度となる予定です。
VAGUE編集部