災害時の「水」「トイレ」「食品」はどれくらい必要? 備えておくべき防災備蓄品を調査! 断水時の「簡易トイレ」の作り方も
能登半島地震から2か月が経ちました。地震の被害を目の当たりにして、先延ばしにしがちだった防災の備えを見直している方も多いのではないでしょうか。地震の多い日本では、日頃から災害に備えて自分で身を守る“自助”が大切です。 【動画】非常食にも日常食にも!今本当にストックすべき缶詰5選がこちら!【2分22秒~】 そこで今回は、「在宅避難には何をどれだけ備えればいいの?」というギモンについて徹底的に調べました。
最も重要な「水」は、2週間分を分散して備蓄!
防災について教えてくれたのは、愛知県知立市や近隣地域に住むママで2016年に結成した「防災ママかきつばた」のメンバーのみなさんです。さっそく、「何をどれだけ備えればよいの?」というギモンについて教えてもらいました。 防災の備えで最も重要なものは、一番が「水」、二番が「トイレ」、三番目が「食品」です。しかし、どのくらいの量が必要かについては家族構成によって変わってきます。 農林水産省のストックガイドでは、「水は1人1日約3リットル」程度が必要。これを最低「3日から1週間分×家族人数分」の備蓄が望ましいとしています。
(防災ママかきつばた・原田友紀さん) 「大人2人で42リットル、1週間で必要になります。子どもは半分の量21リットル。(合計で)1週間で63リットル」 実は、東日本大震災では電気は1週間ほどで復旧しましたが、水道やガスは復旧に3週間から1か月ほどかかっています。7年前の熊本地震でも、ガスの復旧には2週間かかりました。そのため、2週間分の備えを基本にしています。 さらに、1階が浸水などで使えなくなった時のため、1階と2階に分散して水を備蓄しているとのこと。
1週間で1人50回!断水時の「簡易トイレ」の備え
水の次に大事な備えは「トイレ」。災害時のトイレで一番困るのは“断水”です。断水した場合の「簡易トイレ」の作り方を教えてくれました。 【準備するもの】 45リットルの黒いゴミ袋 2枚 消臭袋 1枚 凝固剤 1袋 【簡易トイレの作り方】 ①まず黒い袋45リットルの1枚目を広げ、トイレの便器にかぶせます。便器のサイズにもぴったりで、マスキングテープなどで固定すれば、ズレる心配もありません。 ②もう1枚の45リットルサイズのゴミ袋を重ねたら、凝固剤を先にふりかけておきます。 ③トイレが済んだ後は2枚目に重ねた黒いゴミ袋だけを取り、空気を抜いて、小さくしたら袋の口をしっかり結び、これを消臭袋に入れたら完了です。