午前は好走もスプリントでは振動問題が発生。中上貴晶「まずはこの1日を楽しみたい」/第20戦ソリダリティGP スプリント
11月16日、2024年MotoGP第20戦ソリダリティGP MotoGPクラスのスプリントがスペインのカタロニア・サーキットで行われた。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は予選を20番手で終え、スプリントは17位でフィニッシュしている。 【写真】中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)/2024MotoGP第20戦ソリダリティGP 2日目 土曜日のフリー走行2回目は、気温12度、路面温度11度と冷え切ったトラックコンディションで行われた。同じく冷え込んだ金曜日午前のフリー走行1回目でトップに立つ活躍を見せた中上は、このセッションでもホンダ勢最速。 まずは前後ソフトタイヤを装着しコースインし、計測3周目には早々に1分40秒台に突入する。ソフト/ハードに交換した2回目のランでは8周続けて走行するなかで1分40秒645を記録し10番手でセッションを終えた。 そのまま行われた予選Q1は、前後ソフトタイヤをチョイス。前半の走行を終えた段階で、中上はQ2進出ラインまで約0.2秒となる4番手につけ、Q1突破に期待がかかる。 リヤにニューソフトを投入した後半、タイム更新に向けたアタック2周目で、目の前を走るジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が5コーナーで転倒し、セクター2とセクター3で黄旗が振られる。セクター1でベストタイムを記録していた中上はタイム抹消となってしまった。再びコントロールラインを跨ぐときにはすでにチェッカーが振られており、予選総合20番手で終えた。 続くスプリントに中上はハード/ソフトで臨む。オープニングラップで前方のライダーが戦線離脱し19番手に順位を上げると、ペースが苦しい中上は我慢のレースとなる。 ライバルがミスをしたりペースを失ったりするなか、中上はコンスタントにタイムを並べ、最終的には3ポジションアップの17位でスプリントレースを終えた。このペースの苦しさの原因について、本人は振動の問題を挙げている。 いよいよ日曜日は、中上にとってレギュラー参戦最後のMotoGPレース。本人にとって満足のいくレースになることを期待したい。 ■イデミツ・ホンダLCR 中上貴晶(予選:20番手、スプリント:17位) 「今日のスプリントでは、振動の影響でプッシュして追い抜きを仕掛けることができませんでした。この問題を解決するために、エンジニアたちが懸命に取り組んでくれています。今日のグリップレベルはかなり低く、苦戦しました」 「明日のことを考えると、まずはこの1日を楽しみたいと思います。明日は僕にとってMotoGPライダーとしての最後のレースとなるので、可能な限り最高の結果を出せるように頑張ります」 [オートスポーツweb 2024年11月17日]