ロス五輪世代最強は? 19歳以下の日本人市場価値ランキング1~10位。1位はジュビロ磐田で育った後藤啓介
低迷クラブの希望
9位:原康介(はら・こうすけ) 生年月日:2005年8月3日(19歳) 市場価値:20万ユーロ(約3200万円) 所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌 2024リーグ戦成績:12試合2得点0アシスト 原康介は、名古屋高等学校を卒業して2024シーズンに高卒ルーキーとして北海道コンサドーレ札幌に加入した。現在の市場価値は20万ユーロ(約3200万円)である。 プロ1年目のシーズンでまだ定位置確保には至っていないものの、存在感を示している。第4節のFC町田ゼルビア戦では、途中出場でプロ初ゴールを記録。これは札幌のシーズン初得点であり、チームにとっても待望のゴールだった。さらに、第17節の東京ヴェルディ戦でも途中出場で1得点を挙げた。 ベンチスタートが多いものの、原は短い出場時間で結果を残している。抜群のスピードと鋭いドリブルで違いを生み出すことに期待されているようで、劣勢の場面で途中投入されることが多い。第22節の鹿島アントラーズ戦でリーグ戦初先発を果たしたが、その後はベンチから外れることも増えている。 札幌は夏の積極補強から調子を上げており、原が出場機会を得るのはさらに厳しい状況となっている。しかし、劣勢でも諦めずにアグレッシブに戦う姿勢は好印象を与えており、シーズン前半はファンにとって希望の存在だった。高卒ルーキーが活躍できる場が少ないとされるJリーグにおいて、原はその存在感を十分に示していると言えるだろう。
トップ10最年少!
8位:神代慶人(くましろ・けいと) 生年月日:2007年10月25日(16歳) 市場価値:20万ユーロ(約3200万円) 所属クラブ:ロアッソ熊本 2024リーグ戦成績:19試合5得点0アシスト ロアッソ熊本の神代慶人は、このランキングのトップ10で最年少の16歳だ。 2024シーズンのJ2リーグ第5節・ベガルタ仙台戦でプロデビューを果たした神代は、第7節のジェフユナイテッド市原・千葉戦で初ゴールを記録。J2最年少得点記録を16歳5カ月5日に更新し、そこから3試合連続で得点を挙げて一気に注目を集めている。ここまでリーグ戦の先発は1度だけだが、後半途中からコンスタントに起用され続けている。 デビューから驚異的なペースでゴールを決めている神代だが、そのうち3得点はPKによるものだ。試合の結果を左右する責任重大な場面を16歳に任せるのは酷なようにも見えるが、ペナルティースポットに堂々と向かう姿から未熟さは感じられず、重圧を全く感じていないかのように冷静にネットを揺らす。チームの選択は、納得できるものだろう。 PKで2得点を挙げた第8節・レノファ山口FC戦のあと、神代は「1本目は、GKがどちらに動くかを予想しながらでしたがしっかり決めることができて良かったです。2本目は思い切り自分の思ったコースに蹴ることができました」とクラブの公式サイトにコメントしている。 神代は昨年11月、久保建英が所属するスペインのレアル・ソシエダに短期留学を経験した。将来、世界を舞台に戦う選手になっても不思議ではない才能だ。