十勝が舞台の「おしゃべりな写真館」北海道国際映画祭で上映、秋には全国公開
北海道・十勝の鹿追町で撮影された映画「おしゃべりな写真館」が、北海道国際映画祭で招待作品として上映されることが明らかに。10月11日より、東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。 【動画】「おしゃべりな写真館」予告はこちら 2月に北海道・シネマ太陽帯広で先行上映され、北海道全土に拡大公開された本作。緑内障を患ったフォトグラファー・雄二が、山村留学で鹿追町にやって来た中学生・麻衣との出会いをきっかけに生きる希望を見出していくさまが描かれる。中原丈雄が雄二、山木雪羽那が麻衣、賀来千香子が雄二の亡き妻・敬子、橋爪功が雄二の義父・三國勘太郎を演じた。そのほか小宮孝泰、中川和恵、なすび、橋爪渓、水町レイコ、上地慶、勝部演之、谷川清美がキャストに名を連ねる。 8月23日から道内の7会場で開催される北海道国際映画祭。本作の上映後はすべての会場で監督・藤嘉行による舞台挨拶が行われ、10月20日のクロージング上映には主演の中原も登壇する。藤は「帯広の感動を全道へ、全道から全国へと広げていきたいです」、中原は「北海道各地での公開が帯広同様に満員御礼の札の立つことを心から願っています。そうなれば全道に広がり、東京を始めとする全国津々浦々の皆様の眼に触れより大きく大きく育っていく事でしょう」とコメントしている。YouTubeでは予告編が公開中。 ■ 藤嘉行 コメント 十勝平野を舞台に映画を撮ると決めてから4年、2月23日から全国に先駆けての帯広上映も終え、全道6市での上映が始まります。映画を見た方から「心が温かくなった」「涙が出て困ったよ」「自分と重なるところがあって、感無量です」と声をかけて頂きました。帯広の感動を全道へ、全道から全国へと広げていきたいです。 ■ 中原丈雄 コメント 帯広での公開が大変好評で満員御礼の札が立つ..と言う嬉しい報告を藤監督から頂きました。とても嬉しく思っています。 私の思う映画は、公開された初日が小学校に初めて登校する子供の様に思えます。私等スタッフ、キャストは家から送り出す両親の心境です。但し映画の場合、育てるのは私等両親ではなく映画館に来て頂く観客の皆さまです。子供《映画》は多くの観客さんの眼で育ちます。それが多い程大きく育つのです。 北海道各地での公開が帯広同様に満員御礼の札の立つことを心から願っています。そうなれば全道に広がり、東京を始めとする全国津々浦々の皆様の眼に触れより大きく大きく育っていく事でしょう。 ■ 高橋俊樹(鹿追町瓜幕自然体験留学制度推進連絡協議会【留連協】会長)コメント 「山村留学」。馴染みがない言葉かもしれませんが全国でおよそ60箇所の地域が海や山の自然の恵みを活かして他地域(主に都会)からの子供たちを受け入れ、子供たちは親元を離れその地域の学校に通うことで自立心や優しさを身につけていきます。 言葉も人の心を動かしますが大自然に繋がった場所での体験は人に感動を与え、人の一生を通して「帰って行ける拠り所」になります。この映画の優しさに触れ、映画の登場人物たちと家族になれたような気分を味わいにどうぞ映画館に足を運んでください。そしていつか鹿追にいらしてください。お待ちしています。 (c) 和ら美