よちよち歩きの「巨体」で人気爆発、キングペンギンの「ペストくん」はこれからどうなる?
ペスト・ジュニアの誕生はあり得る?
2022年、シーライフ水族館では過去最高となる6羽のキングペンギンのヒナが誕生した。長身のペストくんもまもなく、その6羽を含む若者ペンギンたちの仲間に入る。しかし、キングペンギンは非常に平等主義で、体格で優劣を争うことはしない。したがって、人を魅了するペストくんだが、その性格が今後、メスのペンギンをどれだけ魅了するかにかかっている。 数年後にもしそうなったら、ペストくんの遺伝子が受け継がれて、シーライフ水族館に再び巨大なヒナが誕生するかもしれない。
ペストはいつか野生に帰るの?
それはなさそうだ。しかし、別の水族館や動物園に移されることはあるかもしれない。 アーリー氏によれば、シーライフ水族館のキングペンギンとジェンツーペンギン は、元をたどれば1970年代にスコットランドのエジンバラで捕獲飼育していたペンギンの集団が祖先だ。水族館は飼育しているペンギンをシドニーに送ったこともある。よって、ペストやそのビッグな子どもたちがほかの場所で必要とされた場合、新天地で新たな生活を始めることになるかもしれない。
文=Allegra Rosenberg/訳=夏村貴子