明日J開幕。ガンバとレッズのV争いに常勝クラブ時代到来への期待
2015年シーズンのJリーグが、いよいよ、明日7日に開幕する。J1は11シーズンぶりに2ステージ制を復活させ、セカンドステージ終了後には従来の開催方式とは異なるチャンピオンシップを実施。シーズンの佳境を複数回つくり出すことで、新たなファン層の開拓を狙う。 従来のチャンピオンシップはファースト、セカンドの両王者が対戦してきたが、今シーズンからは最大5チームが出場。年間の総合勝ち点1位のチームがシードされて決勝に進出し、両ステージの王者と年間の総合勝ち点2位、3位の計4チームによって争われるトーナメントの勝者とホーム&アウェーで激突する。 昨シーズンは、夏場すぎから右肩上がりで復調を遂げたガンバ大阪が9シーズンぶり2度目のリーグ優勝を果たし、ナビスコカップ、天皇杯を合わせた国内三冠を達成した。仮定の話になるが、2014年シーズンが2ステージ制&新方式のチャンピオンシップで実施されていたらどうなっていたか。 ファーストステージは浦和レッズ、セカンドステージはガンバが制し、年間の総合勝ち点はガンバ、レッズ、鹿島アントラーズが3位までを占めた。重複した場合には繰り上げ出場などは行われないため、レッズとアントラーズの勝者が年間チャンピオンをかけてガンバと対戦したことになる。 実際、昨シーズンのガンバとレッズは最終節までJ1の覇権を争った。11月22日の直接対決を制した前者が勢いに乗って歴史に残る大逆転で歓喜の美酒に酔ったが、元日本代表MFで現在は解説者を務める水沼貴史氏は「今シーズンもガンバとレッズではないか」と優勝争いの軸となるチームを予想する。 「ガンバはモチベーションが去年にも増して高い。J2から復帰したシーズンで、そこまでタイトル争いに絡んでくると誰も思わないような状況のなかで国内三冠を独占した。それがフロックではないことを証明したいという思いを、長谷川健太監督も選手たちも強く抱いている。 このオフに大型補強を行ったレッズは、実質的に2チームを編成できる陣容が整った。ワントップ候補にしても興梠慎三に李忠成、大宮アルディージャから移籍してきたズラタンと3人もいる。2人で組むシャドーにも梅崎司に前サンフレッチェ広島の石原直樹と前清水エスパルスの高木俊幸がいて、前ベガルタ仙台の武藤雄樹もフィットしている。鹿児島でのニューイヤーカップを見たが、競争が激しくなったことでチーム内に非常にいい雰囲気が生まれている」