父の日にワインを贈るなら? ワイン担当編集者が厳選!
カナイ 今回は父の日に向け、「父へのワイン」というテーマでよろしくお願いします。早速1本目は、初登場・Pen編集部のSEさんの持ってきたものですね。イタリアのロゼの泡。まずはSEさんの自己紹介から。 SE「Pen」編集部のSEです。現在、ワインエキスパート試験に向けて勉強中で、一発合格できるか不安いっぱいの毎日。これまで飲み続けてきたので、テイスティングのほうは自信があるんですが......筆記が。 カナイ 僕も去年のいま頃、そんなこと言っていた気がする。 浅妻 年々覚えることが増えるから大変よね。と、私の時も言われていました(笑)。ところで、この泡。スッキリだけど、めちゃくちゃいい香りじゃないですか。 SE トップバッターで緊張です。うちの父はお酒に弱くて全然飲まないんですが、でも私としては実家に帰った時に、 親孝行の意味でお酒を振る舞いたいという気持ちが。泡だと飲みやすいし。ロゼって日本では女性っぽいイメージで、父の日には......とも思ったんですが、華やかさもあってお祝い感もある。そしてロゼは世界的には男女関係なく飲まれているということを知って、あえて選んでみました。 まりモグ きめ細かい泡と薄くて綺麗な色。太すぎず細すぎずの綺麗な骨格。いいわあ~。 浅妻 うっすら蜂蜜を感じる品のいい香り。香りにも味にもネガティブな要素が全くなくて、プロセッコとして非常に優秀じゃないですか! エチケットから想像するともっと色が濃いかと思ったけど、淡いサーモンピンクが綺麗です。 カナイ 柔らかい香りだけど結構ミネラル感も。ごくごくいける......もしかして僕がいま、喉渇いてるだけ(笑)? 品種のグレラはイタリアでいちばん育てられている白ワイン品種ですよね。プロセッコは基本、大きなタンクでワインを二次発酵させて炭酸ガスを発生させる「シャルマ方式」で造ります。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵も認められているけど、シャルマ方式のほうがブドウ由来の繊細な香りが残りやすいから、という意見を生産者から聞いたことがあります。プロセッコでロゼが認められるようになったのは2021年から。最近です。 浅妻 さすが、去年の合格者はいちばん知識がありますね~。ちなみにこのワイン、どこで見つけたんですか? SE 根津にある、イタリア食材とワインの専門店です。イタリア人の社長がやっている会社で、ほかにないものが置いてあってお気に入りの店なんです。