TikTokで話題!「みかんの皮」で恋人の愛情を確かめる方法に賛否両論
「オレンジの皮を剥いてくれる?」--そう恋人やパートナーに聞くだけで、二人の関係性がわかるという「オレンジピール理論」。最近TikTok上で話題になっており、多くの人が試して動画を投稿する一方、さまざまな意見が集まっています。 【写真】ゴールイン間近!?と噂された韓国有名芸能人カップル
「オレンジピール理論」とは?
「オレンジピール理論」とは、オレンジ1つでパートナーや配偶者、あるいは、今後自分のパートナーになってほしいと思っている相手の、あなたへの愛情の程度を確かめられる、というもの。 やり方は簡単で、パートナーに対して、「自分のためにオレンジの皮を剥いてほしい」と頼むだけ。その結果、何も言わずに皮を剥いてくれるか、イライラするか、ただ無視するか…などの反応によって、パートナーが本当にあなたを愛し、大切にしているかどうかがわかるそう。 ネット上で話題になったのは最近のことではあるものの、実は「オレンジピール理論」は長い歴史を持っているようです。
「オレンジピール理論」の歴史
これまで、オレンジの皮を剥いてくれるかどうかを“愛の指標”として綴ったものには、イギリスの詩人ウェンディ・コープやカナダの作家ジーン・リトルの詩があります。最近では、シンガーソングライター、フランク・オーシャンのアルバム『チャンネル・オレンジ』(2012年)の中の「ゴールデン・ガール」に、「朝、彼女はオレンジの皮を剝いてくれる/半分くれようとして、僕を起こした」という一節もあります。 こうした作品の中では、オレンジの皮を剥くのはごく普通で、ありふれた愛の表現。とりわけ、自分でできる人のために自発的にオレンジの皮を剥いてあげるのは、相手を思い、分かち合おうとする気持ちの積極的な表れです。 でも、これは誰もが目指さなければならない“理想の愛の形”、なのでしょうか?
「オレンジピール理論」の問題点
こうしたネット上で話題の「愛情テスト」は、他の人々にも試すよう促し、本来はプライベートである関係を他と比較することにつながります。それは、信頼関係に基づいたプライバシーを侵害するかもしれません。 性と恋愛を専門とする心理学者のチャリシー・クックさんによると、「オレンジピール理論」の最大の問題は、根本的にフェアではないこと。ただし、こうしたことをきっかけにしてしか、パートナーとの問題を話しにくいような場合には、有効なものにもなりうる、と言います。 「テストを通して、二人の関係の中で健全ではなかったり、愛情深いとは言えなかったりするような態度や行動に注意を向けることはできます」とクックさん。もし相手がオレンジの皮を剥いてくれなかったら…他にも相手が拒否することや気づいていないことがある可能性もあります。 オレンジの皮を剥いてくれるような優しさに惹かれる気持ちには、多くの人々が共感するのかも。しかし、「オレンジピール理論」は細かいニュアンス(たとえば、二人の関係の全体的なあり方やそれぞれの性格、愛情表現の違いなど)、が含まれておらず、それだけで、恋愛関係がうまくいっているかどうかを判断することはできない…ということは覚えておきましょう。
From Delish, Translation: Mayuko Akimoto