〝安い日本〟京都の宿泊客の7割は外国人!日本人には近くて遠い観光地になるのか?
▽オフシーズンの観光を呼びかけ ホテルの稼働率はコロナ禍前の水準に戻りつつある。京都市観光協会の予測値では、10月には85%を超える見込みだ。訪日客の増加で平日の稼働率も上がっているという。 市観光協会でマーケティングを担当する堀江さんは「訪日客は早くから予約するため、日本人が予約しようと思ったときは、もう目当てのホテルに空きがないことも多い」と話す。宿泊料金の高騰に加え、泊まりたいホテルが取れず、観光を諦める人も少なからずいるという。 日本人にとって、京都は足が向かいにくい観光地になってしまうのだろうか。堀江さんはこう続けた。「4月や11月といったピークシーズンを避けて京都に宿泊するケースも増えている」 2023年の京都観光総合調査でも明らかになっているが、京都に来る日本人の半分以上は訪問回数10回以上のリピーターだ。シーズンにこだわらない楽しみ方を知っている人も多い。
オーバーツーリズム(観光公害)の問題が指摘される中、京都市は閑散期の誘客や分散型の観光を進めるなどの対策を取っている。日帰りする日本人が多い中、宿泊料金が高くても泊まりがけで観光したくなる魅力的な京都への進化が求められている。