「子どものために」だと互いによくないから…元TBSアナ・青木裕子の子育て「最初は気持ちが焦って迷ったけれど」
── 日常での、経験の積み重ねを大切にしたいです。 青木さん:子育てでしんどくなるのは、「やらなければ」と思って、やったことの結果がそんなに目に見えないところではないでしょうか。ここが親を苦しめると思います。私たちは、すぐに結果が出ることに一喜一憂し、短期的に成果が出ることを、つい子どもにもさせたくなりますよね。 でも、体験前と後で、何も変わらないこともよくあります。実際に、科学館に連れていったから、理科に興味を持って成績がよくなるわけでもないし、「いろんなところに連れていってもらった」経験が、将来どう作用するのかもわかりません。それでも、いっけん何の役に立っていないように見える体験を積み重ねていくことも、大事だと信じたいですね。
PROFILE 青木裕子さん あおき・ゆうこ。埼玉県出身。慶応義塾大学卒業後、TBSテレビにアナウンサーとして入社。『サンデージャポン』や『News23X』をはじめ、バラエティ・報道・スポーツ等多くの番組を担当。2012年末にTBSテレビを退職し、フリーアナウンサーとして活動をスタート。2児の母としての経験から、2024年に『3歳からの子育て歳時記』を出版。 取材・文/岡本聡子 写真提供/青木裕子、株式会社レプロエンタテインメント
岡本聡子