「子どものために」だと互いによくないから…元TBSアナ・青木裕子の子育て「最初は気持ちが焦って迷ったけれど」
── 「子どものために」で疲れてしまう…皆さん経験あるでしょう。「何かを学んでほしい」「成長してほしい」という親の欲も、プレッシャーになりますよね。 青木さん:子どもたちも押しつけられてもイヤでしょうから、自分が楽しいと思えることを一緒にやるよう切り替えました。子どもがあまりのらなくても、「私がやりたかったから、つきあってくれてありがとう」くらいの気持ちでいられたらいいかな、と思います。
■「何の役に立たなくても」経験していくことが大事 ── ご自身が楽しむことを重視したとのことですが、子どもはやりたがるけど、自分は苦手という場面ではどうしていますか? 青木さん:たとえばスキーは夫(ナインティナインの矢部浩之さん)に任せています。私は一度ケガをした経験があるので。それと、私があまり得意でないのが、ぬいぐるみや人形を使ったごっこ遊び。私が幼いころから人形遊びが好きではないタイプだったので、子どもにつき合って遊ぶのはできないな、とよく思いました。「お人形で遊ぼう」と言われたら絶対拒否するわけではありませんが、「あまり得意ではない」と伝えます。子どももあまり盛り上がらないとわかると、ひとりで遊んでくれます。大人同士でも、相手が苦手でのってこないことをムリに続けようとはしませんよね。親子だからといってムリしすぎなくてもいいのかな、と自分を納得させています。
友人のお子さんが通っていた幼稚園の先生が「そんなに一生懸命、一緒に遊んであげなくても大丈夫です。ひとり遊びがきちんとできるようになった子は、お友だちと遊ぶのも上手になるから、ひとり遊びできる環境を作ってあげてください」と言われた話を聞いて、そうか~と心がラクになりました。その先生はどんな場面でおっしゃったのかわかりませんが、こんなふうに断片的にですが言葉をいただき、自分を励ましつつ、これでもいいんだと自分を納得させながらやってきています。