「立派で丈夫な黒猫に育ってほしい」 先住猫との別れを乗り越え出会った黒猫親子、成長の軌跡が尊い!
「黒猫親子がやって来て1カ月。ムサシは大きくなりました(当社比)。もりもり食べて、立派で丈夫な黒猫に育ってほしいと願います」 そんなコメントとともに2枚の写真を投稿したのは、Xユーザー@kuroneko_4404さん。そこには、愛猫・ムサシくんをお迎えした当初と、現在(取材時、生後推定6カ月)が写っています。 【写真】お迎えして間もない頃のムサシくん(左)とはるなちゃん(右) 1枚目は、ケージの中からこちらをじっと見つめている小さくてほっそりとした姿。2枚目は、心なしかふっくらとしたムサシくんが、ごはんを食べ終え舌をペロリと出した姿が。わずか1カ月のうちに、たくましく成長した様子がうかがえます。 リプライ(返信)には、「かわいい」「イケメン!!!!」など、ムサシくんの凛々しい姿に熱狂する声が。また、一緒に迎えられたムサシくんの母猫「はるな」ちゃん(取材時、推定年齢3才)について「大きくなって来ましたね、ママは?」とのコメントに対して、飼い主さんは「はるなは、まだご機嫌ななめのようです。抱っこさせてくれないので、体重を計っての成長ぶりがわかりません」と返し、関係性を構築中であることを明かしています。
先住猫との悲しいお別れ… 翌年訪れた黒猫親子とのご縁
はるなちゃん、ムサシくんと飼い主さんが出会ったのは、2024年1月のこと。前年、5年の月日をともに過ごした黒猫のヤマトくんを虹の橋へ見送った飼い主さんは、静かになったおうちでヤマトくんを偲んでいました。 飼い主さん: 「ヤマトは、イタズラを一切しない、とても穏やかでいい子。出会ったときから、私を選んで懐いてくれました」 ある日、Xのタイムラインで保護猫の譲渡会が開かれることを知った飼い主さん。そこでずっとおうちを待っていたのが黒猫のムサシくんだったそうです。 飼い主さん: 「まさにご縁です。先住のヤマトが病弱だったこともあり、活発なムサシにひかれました。すると、『母猫も、一緒にいかがですか』と声をかけられたのです。ムサシのきょうだい2匹は、すでにお迎え先が決まっているとのこと。『親子を引き離すのはかわいそう』と思い、はるなとムサシを一緒にお迎えしました」 こうして、はるなちゃんとムサシくんは、飼い主さんの家族の一員に。実は、飼い主さんにとって黒猫に囲まれて暮らすことは、長年の夢でした。 飼い主さん: 「私は、猫アレルギーをもっているのですが、不思議なことに黒猫に対してはアレルギー反応が出ません。そのこともあって『一緒に暮らすなら黒猫』と決めていました」 はるなちゃんとムサシくんをお迎えして、その夢を叶えた飼い主さんですが、当初は、戸惑うことも多かったといいます。 飼い主さん: 「はるなは、数日間、机のうしろから出てこず、大きな声で鳴き続け、夜中に部屋のブラインドによじ登ることもありました。ムサシは、それを真似して高いところへ登ろうとするので、目が離せない状況に……。あっという間に、壁紙はボロボロになりました」 先住のヤマトくんが物静かだったことから、はるなちゃんとムサシくんの行動に驚きを隠せなかった飼い主さん。「猫らしいといえば、猫らしいのですが……」と、当時を振り返り、苦笑します。その一方、親子でお迎えしたからこそ、安心できたところもあったようです。 飼い主さん: 「複数の猫が同居する場合、相性の良し悪しが生活に大きな影響をもたらすと聞きます。はるなとムサシは親子なので、常に情愛にあふれており、その心配だけは無用でした。何より、黒猫との暮らしが実現し、とてもうれしかったです」 はるなちゃんとムサシくんは、新たな生活に少しずつ慣れながら、より一層、親子の絆を深めているようです。飼い主さんは、そんな2匹をあたたかく見守っています。 飼い主さん: 「親子だけで“猫の世界”を作っているので、残念ながらまだ抱っこはさせてくれません。親子で毎晩、“猫プロレス”をしているのですが、ムサシがぐんぐん成長したので、最近は、はるなが負けています」