小学生が一糸乱れぬバチさばき「大草太鼓」伝統の太鼓演奏を継承 “地域の文化づくり”を《長崎》
NIB長崎国際テレビ
諫早市の小学校で代々受け継がれる「大草太鼓」を取材しました。 地域の誇りを守ろうと子どもたちが団結して取り組んでいます。
大人顔負けの一糸乱れぬ “バチさばき”。 息の合ったパフォーマンスを見せるのは、諫早市立大草小学校の児童です。 (2年生) 「リズムを取ったり大きな音を出したり、真剣にできるところが一番楽しい」 (3年生) 「感動させたい気持ちで叩いている」 (3年生) 「上手な大草太鼓を見せたい」
◆子どもたちが輝ける取り組みを地域の文化へ
全校児童合わせて27人の大草小学校。 授業は2つの学年を1つのクラスにまとめた「複式授業」を取り入れています。 児童たちは互いに話し合ったり相談をしながら、主体的に授業を進めていきます。 子どもたちの自主性を重んじる大草小学校が掲げるスローガンは…
(大草小学校 山口 隆 校長) 「一人ひとりが主人公というテーマを掲げている。子どもたちが、自分たちで考えて切り開いていけるような生きる力、たくましい力を身に着けてほしい」 子どもたちそれぞれが輝けるようにと、学校独自で取り組んでいるのが「大草太鼓」です。
始めたのは21年前。 2005年に旧諌早市と5つの町が合併するのを前に、“地区の伝統文化を作りたい” という願いからスタートしたそうです。 人口約700人の大草地区。 現在、人口減少や少子高齢化といった課題に直面しています。
そんな中、大草の魅力をPRし、若い人の移住やふるさとへのUターンを促したいと、さまざまなイベントで大草太鼓を披露しています。 (大草小学校 山口 隆 校長) 「全国に散らばっている大草出身の子たちが、ふるさとへの思いを強くしてくれるんじゃないかなと思っているので、そのような発信の基地に大草小学校がなればいい」
◆小さな学校だからこその「一体感」と「自主性」
息の合った演奏に必要な絆や一体感は、毎日の学校生活で育まれています。 給食の時間はランチルームに集まりみんなで一緒に。 (児童) 「楽しいです。皆と一緒に食べれるところ」 (児童) 「給食の時間を毎日待ってます。みんなで会話をしながら食べること。2時間目からお腹減ります」