相模湖の展望&奇石「屏風岩」が見どころ! 「石老山」真新しい復旧ルートで冬ハイキング「実踏レポート」
低山ハイキングが楽しい季節になった。冬は夏の藪や虫、なにより気温に悩まされることなく低山を楽しめる。夕暮れが早いことには気をつけなければならないが、アクセスがよく、4時間から5時間程度で日帰りできる山であれば、適度に歩き応えがあり気軽にチャレンジできる。 ■【画像】相模湖を眼下に眺められる「石老山」おすすめの眺望と、奇石怪石と名高い「屏風岩」 今回の記事ではアクセスよし・歩き応えアリ、そして日帰り可能と三拍子揃った石老山(せきろうざん・702m)を紹介する。 大明神展望台登山道から山へ入り、大明神山を経て石老山へ至る東海自然歩道を歩くメインコースだけでなく、石老山へ大明神展望台登山道からアプローチする新ハイキングコース、同年の台風で同じく被害を受けて復旧された桜道ルートの現状もレポートする。石老山でのトレッキングを検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。
■大明神展望台登山道入り口から石老山へ
まず目指すのは、大明神展望台登山道入口だ。相模湖駅から三ケ木方面へのバスに乗り、「さがみ湖MORIMORI前」バス停で下車。その後は登山道入り口まで車道歩きとなる。 バス停のある国道412号から住宅地方面へ。そして、住宅地を抜けると曲がりくねった山越えの車道になる。カーブが多く見通しが悪いうえ、歩道がないので通行には十分注意をしてほしい。 バス停からは20分ほど歩くと、登山道入口の看板が現れる。階段を上がると、ここからは登山道となるので、靴紐やバックパックのフィッティングなどをしっかりと調整して臨もう。
■登山道入り口から大明神展望台へ
2019年の台風の被害を受け、石老山ハイキングのメインコースである東海自然歩道は一部が通行止めとなった。復旧工事を終えて通行可能となったのは2022年7月のことで、その間は藤野地区からのみ石老山へ登山可能な状況が続いていた。 その状況を解消すべく2021年に使用されなくなっていた登山道を再整備し、道標やベンチを設置して石老山新ハイキングコースとして利用可能となった。 3年前に再整備されたため、道標などもかなりきれいで、急登にはロープも設置されている。丸太を組んだベンチは少々傷んでいる印象だったが、荷物を置く程度なら十分だ。 東海自然歩道と合流するまでは前述したようにロープ付きの急登があるなど、歯応えのある登りが続く印象だ。 広葉樹と植林が入り混じる山中は踏み跡もしっかりしついており、道迷いに繋がるような支尾根もない。分岐がある地点だけでなく、途中にも道標や登山道を示す掲示があるため、安心して歩けるだろう。 そして、東海自然歩道と合流する地点から尾根へ登り詰めると、大明神展望台へと辿り着く。展望台は開けており、眺めもよいので筆者イチオシの休憩ポイントだ。