相模湖の展望&奇石「屏風岩」が見どころ! 「石老山」真新しい復旧ルートで冬ハイキング「実踏レポート」
■大明神展望台から石老山へ
大明神展望台から石老山への道中はアップダウンを繰り返し、小さなピークをいくつも通り過ぎていくことになる。 途中には、大明神展望台の名前のもとになったのだろう大明神の小さな祠が。展望はのぞめないないが、日差しが差し込み暖かい。ベンチがあるので展望台が込み合っている場合は、こちらで休憩しても気持ちよく過ごせそうだ。 祠のある地点を通過し、ピークをいくつも越えると次第にゴツゴツした岩が目立ちはじめ、奇石怪石で有名な石老山に近づいているのだと実感できる。 大明神展望台から石老山への登山道も新コースに劣らず整備されており、道標やベンチが定期的に見られた。しかし、展望台へ石老山側から歩くハイカーは少ないのか、落ち葉で埋まっている区域も少なくない。 山頂までは篠原方面への分岐のみで、しっかりした道標があるため、迷い込むことはないだろう。篠原方面への分岐を過ぎると、石老山山頂までは登りも緩やかになる。石老山山頂はベンチや東海自然歩道の看板、山名標識などがあり、日当たりのよい広場のような印象。昼食を食べるなど長めの休憩を取るのなら石老山山頂も、もちろんおすすめだ。
■石老山から桜道を経て登山口へ
石老山の山頂には分岐が二か所ある。一つは東にある高塚山へ。もう一方は顕鏡寺、石老山バス停のある北側へ下る登山道だ。石老山の山頂から登山口まではひたすら下っていくことになる。 筆者が歩いた際には落ち葉が深く積もっている場所もあり、乾燥と石の足場が相まって滑りやすかったので、落葉の季節に歩く場合には注意してもらいたい。 大明神展望台から石老山までは展望が開けている場所はなかったが、こちらの登山道は融合平見晴台(ゆうごうだいらみはらしだい)など景観に優れた地点がある。小休止がてら立ち寄ってみてもいいだろう。 ●桜道ルートからメインルートへ合流 融合平見晴台を過ぎると、桜道と八方岩の分岐に到着。今回はここから2022年末に台風の被害から復旧した桜道ルートを下る。 緩い斜面をトラバースするように最初は歩くのだが、下りの道へ入るまではすっかり踏み跡が落ち葉で隠れており、不安に駆られて地図とコンパスで進行方向を確かめながら進むことに。 しかし、この地点を越えて道が下りになると、一転して踏み跡がはっきりする。途中にある桜山展望台(さくらやまてんぼうだい)では相模原の街並みを望むことができ、桜の季節にはきっと見応えがあるのだろう。 展望台を通過すると道が細くなり、抉れている箇所がいくつかあるので通行には注意してほしい。メインルートに合流して下ると、石老山の山名に由来ともなった顕鏡寺に辿り着く。 顕鏡寺以降は石老山の有名な奇石怪石の傍を通り過ぎつつ登山口へ向かうのだが、足元は石が多くなり水の流れがある個所もあって滑りやすい。下山間近だからと気を抜かず最後まで慎重に歩いてほしい。