危険運転致死罪の成否が争点 194キロ事故、5日に初公判
大分市で2021年、時速約194キロで乗用車を運転し右折車と衝突、男性=当時(50)=を死亡させたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪に問われた男性被告(23)の公判前整理手続きが終了し、大分地裁は1日、危険運転罪が成立するかどうかが争点になると明らかにした。裁判員裁判は初公判が5日で、判決が28日。 事故を巡り、大分地検は22年7月、いったん同法違反(過失致死)罪で在宅起訴。より法定刑の重い危険運転罪適用を求める署名提出を遺族から受けた後、地裁に訴因変更を請求し認められた。 危険運転罪の構成要件はいくつかの類型があり、地検は訴因変更に際し「進行制御困難な高速度」と「妨害目的」の二つの類型を適用。地裁によると、弁護側はいずれも争う方針で、証人には検察側請求の4人と弁護側請求の2人が採用された。 起訴状によると、21年2月9日夜、法定速度が時速60キロの県道交差点を対向から右折する車を妨害する目的で、制御困難な時速約194キロで進入。小柳憲さんの車に衝突して死亡させたとしている。