「トレーニングは人生にメリハリを与える、自分との約束」デザイナー・尾花大輔さんが鍛える理由
筋トレに限らず、ラン、ヨガ、ピラティスや自分の好きなスポーツといったフィットネス。始めたい・習慣にしたいと思っても、なかなか一歩を踏み出せない人も少なくないはず。そこで、既に始めている先輩たちに聞いてみました「そもそもなんでトレーニーになったのか?」。今回はデザイナー・尾花大輔さんが鍛える理由。
僕にとって筋トレは自分に誠実であり続ける訓練なんです
ミリタリーウェアをアップデートした洗練された佇まいと快適な着心地が魅力の〈N. ハリウッド〉。デザイナーの尾花大輔さんは“カラダのデザイン”にも熱心だ。 「きっかけは腰と肝臓が同時にやられた40代の厄年(笑)。自分の体型と向き合うようになって、ふとボディラインをカバーするようなファッションって格好悪いなと思ったんです。 まずは自分がボディメイクをしたうえで服をデザインしないと、自分が理想とするスタイルを提案しにくいなと。それからフィジーク選手の友達に教えてもらいながら鍛え始めました」 その情熱は凄まじく、2022年には米軍基地をイメージしたジムを自社に併設。器具をミリタリー調のデザインで統一するなど、ヴィンテージウェアのコレクターとして名を馳せた尾花さんらしい“やるならとことん”な姿勢だ。その原動力とは? 「朝は必ずトレーニングをしていて、その時間に仕事を入れることはありません。メニューをこなすことも、大事な“自分との約束”なんです。そんなふうに計画性を持つようになると人生にメリハリが生まれるんですよね。僕にとって筋トレは自分に誠実であり続ける訓練なんです」 取材・文/山梨幸輝(初出『Tarzan』No.872・2024年1月25日発売)
Profile
尾花大輔(おばな・だいすけ)/1974年生まれのファッションデザイナー。2001年にブランド〈N. ハリウッド〉をスタート。以降、東京やニューヨーク、パリでコレクションを発表する。17年には無印良品が手がける〈ムジラボ〉のメンズウェアディレクターに就任。『東京2020オリンピック』の聖火リレーのユニフォームデザインを監修したことでも話題に。