渋野日向子 日本人初の純金パター贈呈され“2度目の快感”に意欲「来年は優勝したい」
女子ゴルフの渋野日向子(26=サントリー)が3日、都内で開催されたピンゴルフのファン感謝イベントに参加した。終了後の取材対応では2024年を表す漢字に「感」を挙げた。イベントでは19年全英女子オープンのメジャー初優勝を記念してピンが製作した純金パターを贈呈された。日本人では初の栄誉。優勝の重みを再確認した渋野は来季、米ツアー2勝目を目指す決意を口にした。 イベント後、報道陣から「今年を表す漢字は?」と質問された渋野は「出たよ。今年は乗り切ったと思っていたのに。考えてなかった」と苦笑い。少し考えてから「感謝の感かな」。イベントの中で書道に挑戦した際に書いた「感謝」から1文字を取り「感謝の気持ちも凄くあったし、いろんなことを感じることが多かった一年だった。その言葉は凄く当てはまる」と続けた。 米ツアー本格参戦3季目の今季は全米女子オープン2位、全米女子プロ7位とメジャーで健闘した一方でポイントランク64位。シードは確保したものの、ツアー2勝目に届かず、ランク上位が出場する最終戦も逃し「もったいない一年だった」と不完全燃焼の思いもある。ただ過去の苦闘を思えば「今までの米ツアーの中では一番すがすがしかった」。さまざまな感情が入り交じる一年でもあった。 イベントでは19年全英女子オープン優勝を記念した純金パターを贈呈された。ピンは世界各地のツアーを対象に、同社のパターを使用して優勝した選手に同じモデルのゴールドパターを製作。1本をアリゾナ州の本社に保管し、もう1本を選手本人に贈っている。通常は金メッキだが、メジャーは純金になる。 日本人で初めて手にした渋野は「めちゃくちゃ重たかった。衝撃でした」と感激。4年前にはゴールドパターが並ぶピン本社の貯蔵庫を見学しており「4年たってやっと手元に。どうすりゃいいか分からん。これから重みを感じながらズンと思えたらいいな」としみじみ語った。ようやく届いた贈り物は2度目の快感を目指すモチベーションにもなる。「来年は優勝したい気持ちがある」と2025年に視線を向けた。 (福永 稔彦) ≪蝉川 全部勝つ≫男子の蝉川は弾道測定器を使用したドラコン対決で333.7ヤードを記録して優勝。「試合でもないくらいのフルスイングで良い部分を見せられた」と胸を張った。来季の目標を聞かれると「どの試合でも優勝すること。ビッグマウスと言われても貫き通す」と断言した。今年結婚したばかりだが「オフはしっかりトレーニングを積む。1泊2日くらいの旅行に行きたい」とゴルフを優先。年明けには米下部ツアーに出場する可能性もある。 ≪愛 体調整える≫女子ツアー屈指のパットの名手・鈴木は今季の平均パット数(パーオンホール)が1.7645でランク9位に終わり「年を取ってバランス感覚(の乱れ)もあり、同じアドレスがやりづらくなっている」と反省。「理想は1.72台。最低限1.74台か1.75台で終わりたい」と数値目標を掲げた。シーズン中に左かかと痛にも悩まされたため「トレーニングをしっかりして良い状態で来季を迎えたい」と体調の改善にも努める意向だ。