幸せホルモンが激上がりする5つの方法【40代、50代・疲れ知らずの体をつくる生活術⑨】
心身の疲労が限界になったとき、どうやって癒しているだろうか? ポイントは副交感神経への切り替えと、幸せホルモンや愛情ホルモンをいかに引き出すか? なんとなく気分がすっきりするだけでなく、きちんとエビデンスのある方法を、内科医で疲労に詳しい工藤孝文さんに伺った。 「疲れた~」と思ったときには、気分転換が欠かせない。そんなとき、のあなたはどんなことをしているだろうか? 何気なくやっていることでも、実はきちんとしたエビデンスのあるものがある。趣味には好き嫌いもあるとは思うが、誰にでも実践できそうな5つの方法を紹介しよう。
1 家族やペットとの触れ合いで癒しホルモン全開!
犬や猫をモフモフしたり遊んだり、家族とのハグやスキンシップなど、好きな相手と触れ合うことで気持ちが落ち着くことがある。 「それは、相手への愛情や信頼関係を感じることで、オキシトシンが分泌されるからです。オキシトシンは癒しホルモンとも呼ばれ、幸福感を得たり、ストレスを低減する働きがあります。これは痛みの軽減や認知症の改善にも効果が認められています。 特に相手の背中にぴったり手のひらをつけて、ゆっくり円を描くようになでる『オキシトシンタッチ』での触れ合いならさらに効果大。 アドラー心理学では『他者貢献が幸せの鍵』と提唱しています。それによると、相手の役に立っていると感じることでもオキシトシンが分泌されます。つまり、なでられるほうも、なでるほうも幸せを感じられるのです」(工藤先生) 一人暮らしの人は、自分の腕をなでたり、両腕を胸の前で交差させて、ギュッと自分を抱きしめる「一人ハグ」でも効果あり! もちろんペットを飼って触れ合ったり、それが難しい場合は、動物のぬいぐるみを抱きしめるだけでも効果があるそうだ。
2 疲れが限界にきたらガールズトーク!
気心の知れた女友達との集まり。時間を忘れてしゃべり倒した、なんて経験がある人も少なくないだろう。 「女性はおしゃべりがストレス解消の大きな手段になる、というのは本当です。それは女性の脳は人と話をして『共感』することで、その情報を日々の生活に役立てることが得意だからです」 確かに、自分の発言に「そうそう、それわかる!」「私もよくある~」と共感してもらえると、とても気持ちがよいもの。何気ない話をし続けるだけで、イライラや、うつうつとした気持ちが解消していくことはよくある。 「ただし、相手が男性だと逆効果になることがあります。それは男性の脳は共感よりも『問題解決』を重視するようにできているからです。ですから、女性同士であってもあまり深刻にならず、軽く話を合わせて共感し合うことが重要です」 そのルールを破ると、場の空気が悪くなったり、ケンカに発展することもあるので注意が必要かも!?