HSBC株主の平安保険、さらなる持ち株縮小の方策を検討-関係者
(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスの株主である中国平安保険は、HSBCの持ち株比率を8%から縮小させる選択肢を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
協議が非公開だとして匿名で応じた同関係者によれば、平安保険の社内チームはHSBC株のさらなる売却を選択肢の一つとして検討している。平安は先週、5000万ドル(約77億6600万円)相当のHSBC株を売却した。平安は133億ドル相当のHSBC株を保有している。
また関係者の数人によれば、中東の政府系ファンドや超富裕層の投資家がある程度の規模の株式を取得する可能性もある。現在、平安の取締役会の複数メンバーが湾岸諸国を訪問しているが、株式の大規模な売却について正式な協議が行われているのかどうか、またそれがどの程度実現可能なのかについては分かっていない。
持ち株比率の引き下げに前向きな姿勢を見せているのは、平安が投資利益を確保したいと考えているほか、HSBCに求めてきた大型改革が現在のところ成功する見込みがほぼないと認識していることを反映している。
平安の投資部門、中国平安資産管理の担当者およびHSBCはコメントを避けた。
参考記事:
原題:HSBC Shareholder Ping An Exploring Ways to Cut $13 Billion Stake(抜粋)
--取材協力:Dinesh Nair、Pei Li.
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