韓国ROAD FCの2階級制覇王者を迎え撃つ上田

　2024年12月31日(火) さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の追加対戦カード発表記者会見が、11月20日（水）都内にて行われた。 【写真】上田がMMAデビュー戦で戦った髙阪剛 　RIZINヘビー級（120kg）5分3Rで、上田幹雄（BRAVE）vs.キム・テイン（ROAD FC）が決定。 　上田は、MMA4勝1敗。5歳から極真空手を学び、2021年にMMAに転向するまで約20年間、厳しい修練を積んできた。2019年11月の『』第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』では16年ぶりに日本人王者に輝いた。2022年4月、初参戦のRIZINで髙阪剛にTKO負けを喫しMMAデビュー戦は黒星スタートも、同年12月、GRACHANで韓国のソン・ムジェを相手に1R TKOで初勝利。23年6月、RIZIN2戦目で関根“シュレック”秀樹を1R早々にキックでTKOしRIZIN初白星を飾った。 　3戦目の大晦日大会ではヘビー級国内最強と名高いスダリオ剛を極真仕込みの近い間合いの打撃でダウンを奪い、2R TKO勝ち。しかし、2024年6月のシェミスラブ・コバルチェク戦では腕十字を極められ一本負け。今回が再起戦となる。 　テインはROAD FCヘビー級＆ライトヘビー級二階級王者。バックボーンのボクシングではアマチュアボクシング戦績15勝（15KO）の実績を残し、10代で将来有望株として期待されたがナショナルチームの選抜試合で反則行為により除名処分を受ける。その後、従軍中にROAD FCを見て総合格闘技に興味を持ち、除隊後より練習を開始。アマチュアMMA戦績は7勝（7KO）無敗。 　2022年12月、ブラジルのダニエル・ゴメスと空位のライトヘビー級王座を賭け対戦。試合開始わずか12秒でTKOし初代王者に輝く。2024年4月、同団体で3連勝中の関野大成を1Rパウンドアウトし5戦全勝に。すべて2R以内のKO/TKO勝利で初代ヘビー級王座を戴冠した。 　上田は「他団体のチャンピオンということでワクワクしていますし、自分はRIZINのヘビー級を背負って戦うつもりでいます。こうして大晦日の舞台に呼んでもらって嬉しく思いますし、他団体の王者が来て戦えることをとても光栄に思っています、しっかり勝ってRIZINナメんなよって見せつけたい。逆に自分がぶっ飛ばしてKO勝ちするつもりでいるので、大晦日ヘビー級のh試合を楽しみにしていてください」とコメント。 　自分の方が優っている部分は何かと聞かれると「6月にああいう負け方をして、MMAの全てに死ぬ気で取り組んでいて今があるので、全て上回っていると思います。何でも来いと思います」と自信を見せる。 　では、どんな変化があったのかとの問いには「一番大きな点は柔術を取り入れたこと。グラップリングの内容を取り入れたのが練習内容では一番ですね。あとはひとつひとつのMMAの練習を、自分の好きな打撃だけではなくオールラウンドにスパーリングをしてみるとか。課題をもってもっともっと取り組んだというのがひとつで」と説明。 　さらに「あと環境で言えば、髙阪剛さんに弟子入りして週1回教えてもらっています。ヘビー級ならではの技術であったりとか、vs.海外に対しての精神や体力・技術のことであったりとかを一から全て鍛えなおしてもらっているので、今回の大晦日はそういう意味では自分自身にワクワクしていますし、怖いものはないと思っているので全力で戦いたいと思っています」と、デビュー戦で対戦した髙阪に弟子入りしたことを明かした。 　また、今大会に初参戦が決まったエドポロキングについて聞かれると「元々BreakingDownで見てたので、そのイメージよりもデカいですけれどね。デカいと思うだけかなと。あとは試合を見てどう思うかですけれど。今はデカっ！ て感じだけですね」と、試合を見てみないと分からないと話した。 〇テインのコメント 「上田選手の映像を見ましたがとても上手い選手でした。RIZINヘビー級でも1位になっている選手なのでとても楽しみです。強い相手だけに私は入念に準備しています。どうせ結果は私がKOで勝つと思いますが、私が誰なのか、RIZINファンにお見せします。上田幹雄、怪我に気を付けてしっかり準備して素敵な試合をしましょう」