大学受験勉強のやる気を引き出す「タイプ別の目標設定方法」を解説!
どの型にも当てはまらないときの対処法
もちろん、すぐに全員が明確な目標を設定できるわけではありません。実際には、強い思いを持たずに消去法で選んだり、なんとなく決めたりすることもあります。そのようなときは、将来について考えることを続けながらも、まずは目の前の勉強に取り組むことが必要です。 志望校が決まらないからといって悲観する必要はありません。むしろ、それは選択の幅を広げるチャンスだと捉えてほしいと思います。高校生は日常生活の多くを勉強に費やしているため、勉強を進める中で視野が広がり、考え方も変わっていくものです。例えば、苦手だった教科を勉強するうちに、その内容に興味を持つこともあるでしょう。私自身も、苦手だった英語を学んでいくうちに興味が湧き、楽しさを感じるようになり、その結果、英語系の学部に進学しました。 また、すべての可能性を残しておくのではなく、将来を見据えたうえで、ある程度方向性を定めて目の前の勉強を始めることが大切です。例えば、「英語は配点が高いから時間を多く割こう」「数学は今後必要になるから得意にしておこう」などの大まかな指針を立てることが重要です。勉強時間を均等に割り振るのではなく、やることの比重を変え、なにかに集中させることで、より成果を出しやすくなります。目の前の勉強で「できる」という実感を得ながら、将来についても引き続き考えていきましょう。
まとめ|子どもとたくさん会話をしよう
大学受験の目標設定といっても、それぞれどのように考えているかは子どもによって様々です。どのパターンでもしっかりと子どもと向き合い、たくさん会話をすることが重要です。会話の中で見えてきた思考の傾向から、どのように関わっていくかを決めていきましょう。
鈴木優志