全米に五つの「宝箱」隠す、財宝は総額3億円 全てのヒントは1冊の本に
(CNN) フランスの海洋探検家ジャック・クストーの精神を伝え、秘密の宝物を探すのには何が必要だろうか。 【画像】財宝の一つとされるジャクリーン・ケネディのブローチ ジョン・コリンズブラックさんは、この質問をきっかけに全米に五つの宝箱を隠すという驚くべき旅に出発した。 コリンズブラックさんの新著「There‘s Treasure Inside(原題)」は、熱心なトレジャーハンターにヒントを提供し、総額200万ドル(約3億円)を超える隠された宝箱を見つける冒険に読者をいざなうだろう。
着想
コリンズブラックさんは生涯にわたってのファンタジー愛好家で、子どものころから、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のようなゲームや神話のような冒険に熱中してきた。 コリンズブラックさんは2015年までに音楽や実業の世界で成功を収めたが、気持ちを切り替えて、若いころの想像力と再びつながるようなプロジェクトを思い描いていた。 10年に始まった悪名高い「フォレスト・フェンの宝探し」が動機となって、コリンズブラックさんは、もっと個人的で、アクセスしやすいものを作ろうと考えた。フォレスト・フェンの宝探しではロッキー山脈に一つの宝箱が隠されたが、コリンズブラックさんは複数の宝箱を考え付いた。 詩から児童出版まで、クリエーティブな経験を持つコリンズブラックさんは、その技術を集結させ、宝探しをするつもりのない人たちも楽しめることを目的に新著をものした。
捜索
ぞれぞれの章に、五つの宝箱のいずれかにつながる詳細な手掛かりが仕込まれている。 新著の詳細については固く口を閉ざしたままのコリンズブラックさんだが、誰でも宝物を見つけることができると請け負っている。「必要な手掛かりはすべて本の中にある」 コリンズブラックさんは捜索の完全性を守るため、できるだけ少ない人数の戦略家や編集者と協力して、ヒントが世間に漏れないようにした。妻にさえ宝物のありかを秘密にすることに決めた。 コリンズブラックさんによれば、冒険者は探索中、身の安全を心配する必要はない。危険な水中での探検や登山、私有地への立ち入りは必要なく、平均的な健康状態であれば、誰でも目的地にたどり着くことができる。また、宝物を発見するのに地面を掘り返す必要がないことも重要だ。 コリンズブラックさんは、宝探しが厳しいものとなることを願っているが、スケジュールについては明確だ。「少し時間がかかるかもしれないが、永遠ではない」 もし、数年間にわたって宝箱が発見されないままであれば、さらなる手がかり、あるいは続編が発表される可能性もある。