サッカーから“時間稼ぎ”を消す? 2026W杯では、選手交代の10秒ルールなど新ルールが導入される可能性も
MLS側はこうした取り組みに手応え
2026年のワールドカップはアメリカ、メキシコ、カナダの3カ国共同開催の予定となっており、アメリカ・MLSではそれに向けた様々なテストが行われている。 大会運営やピッチの状態を良くすることなど基本的なものはもちろんだが、英『Daily Mail』はワールドカップで新ルールが導入されるかもしれないと取り上げている。 その1つが『交代時の時間制限』だ。MLSでは、交代する選手は10秒以内にピッチから出なければならないとのルールがある。サッカーのゲームでは、時折リードしている側のチームが意図的に交代を遅らせようとすることがあるが、MLSはその時間を許していないのだ。『10秒ルール』を破った場合、交代でピッチに入る選手は1分間フィールドに入れないとのペナルティを科される。つまり10人で戦う時間が生じるのだ(負傷交代の場合は別)。 また選手が負傷を理由にピッチに座り込むなど試合を中断させ、メディカルスタッフの治療を受ける場合は2分間ピッチを離れなければならないルールもある。時間稼ぎを目的とした『怪我をしたふり』を防止する狙いがある。こちらは脳震盪など危険な状態の場合は適用外だ。 こうした取り組みについてMLSのスポーツ開発担当アリ・カーティス氏は確かな手応えを口にする。これを2026ワールドカップでも導入してほしいと考えているのだ。 「我々はこうした取り組みがサッカーにとって良いものになると信じている。これらのルールが2026ワールドカップでも採用されてほしいね。MLSにとって現在はエキサイティングな時期にある。サッカーという美しいスポーツのさらなる発展へ貢献したい」 同氏は新ルールの効果もアピールしていて、今年のMLSで選手交代に10秒以上かけた事例は全体の1%しかないという。 最近はアディショナルタイムもきっちりと計測されるようになるなど、サッカー界全体でプレイしていない時間を減らす動きが広がっている。2026年のワールドカップでも何か変化が起きる可能性があり、不用な時間稼ぎを防ぐのは良い取り組みと言えよう。
構成/ザ・ワールド編集部
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