春高バレー 大阪代表の女子・金蘭会、2年ぶりに準決勝へ 大阪国際は奮戦及ばず
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)は7日、東京都渋谷区の東京体育館で男女の3回戦と準々決勝が行われた。大阪府代表は女子の金蘭会が連勝し、2年ぶりに準決勝に進出。女子の大阪国際は準々決勝で、男子の清風は3回戦でそれぞれ敗れた。11日の準決勝で金蘭会は東京の下北沢成徳と対戦する。 平成31年以来6年ぶり4度目の優勝を目指す金蘭会は3回戦で長岡商と対戦。主将の西村美波(3年)、大森咲愛(さえ)(3年)のダブルエースが本調子を欠く中で〝脇役〟らがチームをもり立てた。下級生の馬場柚希(ゆずき)(2年)や丹山花椿(つばき)(2年)がブロックやスパイクを決め、初戦から活躍する花岡明里(3年)や平野シアラ(3年)が次々と得点。昨夏のインターハイ覇者の貫禄をうかがわせた。 準々決勝の安来戦では、ようやく役者がそろった。「前日から気持ちを切り替え、強気で行った」(大森)という両エースがバックアタックや鋭いスパイク、相手の攻撃を封じるブロックを次々と決め、チームに貢献。相手を圧倒した。 主将の西村は、この日の2試合で「少しずつ調子が上がってきた」と話し、「コート上を楽しみたい」と準決勝へ抱負を語った。 金蘭会・池条義則監督「いろんな攻撃が使えるようになり、試合ごとに調子が上がってきた。ライバルに負けたくない。準決勝以降もいい試合をしたい」 大阪国際は3回戦、福岡工大城東に安定した戦いでストレート勝ち。続く準々決勝では、昨夏のインターハイ準決勝で敗れた岡山の就実に挑んだが、雪辱を果たせなかった。 第1セットはエース川端梨沙(3年)のスパイクが相手の高いブロックに阻まれたほか、相手サーブに守備を崩されリズムに乗れないまま16-25で失った。 第2セットも相手エースの強打に苦戦し、我慢の展開に。終盤、磯邊萌心(めぐみ)(1年)、浮田葵(2年)のスパイク、セッター姫子松奏音(かのん)(1年)のツーアタックなどで7連続得点と意地をみせたが、前回大会王者の壁は高く、21-25で4強入りはならなかった。 試合後、主将の宮川絢花(あやは)(3年)は「思うような試合ができず苦しかった」と涙を浮かべた。だが「1、2年生が頑張った連続得点は頼もしかった」と最後は笑顔で後輩をたたえた。
大阪国際・小林明央監督「就実戦は出だしが硬く、自分たちのバレーができるまで時間がかかった。生徒は頑張ってくれた。感謝でいっぱいだ」