米ISM製造業景気指数、12月49.3に上昇 9カ月ぶり水準まで回復
[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日発表した2024年12月の製造業景気指数は49.3だった。11月の48.4から上昇し、3月以来、9カ月ぶりの水準まで回復した。ロイターがまとめた12月の市場予想は横ばいだった。 拡大・縮小の分岐点となる50は、9カ月連続で下回った。製造業は米経済の10.3%を占める。 先行指標となる新規受注指数は52.5と、前月の50.4から上昇した。 価格指数は52.5と、前月の50.3から上昇。輸入は49.7と、前月の47.6から上昇した。トランプ次期米大統領が掲げている関税引き上げを見越して、輸入が増えた可能性がある。 供給業者の納入を示す指数は50.1と、前月の48.7から上昇。50を超えると納入が遅くなっていることを示す。 雇用指数は45.3と、前月の48.1から低下した。 米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のため、22年と23年に積極的な金融引き締め政策を実施したことで製造業は打撃を受けてきた。 米政府が先月発表した24年第3・四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比3.1%増だった。このうち製造業は3.2%増となり、成長に寄与した。