【アナリスト解説】なぜ政権交代できなかった? 自公で過半数割れでも「選挙前から望みゼロだった」
予算委員長に立憲・安住氏 野党からは30年ぶり 「石破内閣総辞職」の可能性も
衆院選での議席数が大きく変わり、17の常任委員長のポスト配分も大きく変わります。最も注目なのが、立憲民主党の安住氏が予算委員長を務めることです。野党の予算委員長は30年ぶりです。 野党が予算委員長のポストを務めることによって、与党の強行採決ができなくなり、総理をターゲットに延々と質問が続き、伊藤氏によると「予算成立せず、石破内閣総辞職の可能性もある」ということです。 伊藤氏: 当初、立憲民主党は「議院運営委員長か予算委員長を」と要求しました。自民党は「議院運営委員長だけは譲りたくない」と。国会運営全体の責任者になるので、仕方なく予算委員長のポストを与えたということでしょう。これにより、強行採決はできなくなりました。一方で安住氏が審議をズルズル延ばして予算が決まらないとなると、国民からも批判がきます。1つ言えるのは、その審議の中で予算の修正みたいなものが行われる可能性もないのかなと。そこが関心事ではありますね。 ギリギリまで行って予算が成立しない場合、最後の手段として「総理を辞めるかわりに予算を通して」という“カード”もあります。ただそれをやると、野党に対する批判にもなる可能性があるので“諸刃の剣”です。 混沌とした状況になってしまうのか。今後の国会運営に注目です。 (『newsおかえり』2024年11月11日放送分より)