来年度の県政運営に向け 三重県に各党要望
農林水産業振興を ―自民
各党の三重県内組織は19日、来年度の県政運営に向けた要望活動を実施した。自民党は農林水産業の振興などを要望。新政みえは県立夜間中学の増設、共産党は県立看護大の学費無償化などを求めた。 自民党は水産資源の回復に向けた施策や人口減対策の推進など、136項目にわたって要望。児童相談所の体制強化や産婦人科医の空白地域解消、物価高騰対策の継続なども求めた。 この日、自民党県連や自民系会派の役員らが一見勝之知事に提言書を提出。県連の中嶋年規幹事長は「要望は多岐にわたる。各部局には予算確保に向けて尽力してもらいたい」と述べた。 一見知事は「山ほどある課題に実直に対応している。成果は上がっているが、道半ばのものも多い。国への依頼も含めて着実に進める」と返答。医師確保対策などに尽力する考えを示した。
夜間中学の増設を ―新政みえ
新政みえは、適切な価格転嫁の促進や食料自給率の向上、避難所の空調整備・バリアフリー化などを要望。来年4月に津市内で開校する県立夜間中学を、北勢にも設けるよう求めた。 藤田宜三代表が一見知事に要望書を提出した。一見知事は経済団体などと採択した共同宣言に基づき、取引の適正化に努めると説明。北勢への夜間中学設置は「市町と良く話をする」と答えた。
県立看護大学費無償に ―共産
共産党県委員会は、既存の公共交通に対する支援の拡充▽子ども医療費窓口無料の対象拡大▽ジェンダー平等の推進―などを要望。核兵器禁止条約を政府に批准させることも求めた。 大嶽隆司委員長は、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協を構成する県内団体から面談の要請があった場合は応じるよう求めた。一見知事は「要望は受け入れさせてもらう」と返答した。