クリッパーズのレナードが待望の今季デビューも「難しいことは何もない」と涼しげ。一方「プレーできないのはつらかった」<DUNKSHOOT>
現地時間1月4日(日本時間5日、日付は以下同)に本拠地インテュイット・ドームで行なわれたアトランタ・ホークス戦で、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードが待望の今季初出場を飾った。 【動画】レナードの今季デビュー戦! 右ヒザ炎症のためトレーニングキャンプから別メニューをこなし、開幕から欠場が続いていた33歳のフォワードが、今季35試合目にして初めてコートに登場。スターターとして出場し、第1クォーター残り9分57秒にジェームズ・ハーデンのアシストからファーストショットとなる3ポイントを左ウイングから放り込むと、その後も長距離砲やフリースロー、フローターをヒット。19分25秒のプレータイムで計12得点、3リバウンド、1アシスト、1スティールをマークし、チームの勝利(131-105)に貢献した。 昨プレーオフのファーストラウンド、ダラス・マーベリックスとのシリーズ第3戦が行なわれた昨年4月26日以来初の公式戦出場となったレナードは、試合後にこう口にしていた。 「今夜はプレーしていて難しいことは何もなかった。ここまで来るために、正しい手順を踏んでやってきたんだ。それにバスケットボールをプレーすることは簡単な部分だからね。僕が愛してやまないことなんだ。つらかったのはプレーできなかったこと、リハビリのためにチームメイトたちと競い合えなかったことさ」 このホークス戦で2桁得点を記録したとはいえ、レナードのフィールドゴール成功率は36.4%(4/11)、フリースロー成功率も33.3%(1/3)と低調で、効率良いプレーが身上の男としては本調子とは言えなかったが、当の本人はあまり気にしていないようだ。 「自分のショットを放っただけさ。楽な気持ちで試合に臨んだ。みんなが揃って僕に20、30得点する、あるいはアグレッシブになってほしいと願って観ていたようだけど、このチームには誰か特定の1人がスパークする時間なんてない。正しい方向へ向かってチームを構築し続けなきゃいけないところなんだ。だから今夜はプレシーズンゲームみたいなものだった。自分のミニッツが増えていくまで、同じようにこの調子でやっていきたい」 NBAは昨季からレギュラーシーズンに最低65試合へ出場しなければ、オールNBAチームやMVPといったアウォードに選出されなくなったため、レナードのキャリア13年目はアウォードとは無縁のシーズンになる。 それでも、チームの主砲がこの時期に健康体を手にしてコートへ戻ったことは、プレーオフ勝ち上がりを目指すクリッパーズにとって間違いなく朗報。5日を終えて20勝15敗(勝率57.1%)でウエスタン・カンファレンス7位にいる彼らが、ここから調子を上げていくことができるか注目していきたい。 文●秋山裕之(フリーライター)
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