富士入山料、静岡側が1人3000~5000円で検討…山梨県の通行料導入に追随
静岡県は、富士登山で来夏の導入を目指している入山料について、1人3000~5000円で検討する方針を固めた。任意の富士山保全協力金(1人1000円)と統合した上で徴収し、通行規制も行う。今夏に通行料や夜間の通行規制を導入した山梨県側で弾丸登山の減少などの効果があったとして導入することにした。来年2月の県議会に条例案を提出したい考えだ。
山梨県側の吉田ルートでは、協力金とは別に通行料2000円を徴収し、午後4時以降の通行を規制した。静岡県側には富士宮、須走、御殿場の3ルートがあり、今夏は富士山全体の4割にあたる約8万9000人が利用している。
入山料は、登山口で登山者をチェックするスタッフの人件費などを試算し、「3000円」「4000円」「5000円」の3案で検討することにした。21日にも開く地元自治体や山小屋関係者らとの会合で説明し、その後、関係者らの意見を聞きながら絞り込む。
通行規制は、山頂や途中の山小屋までの所要時間が異なることから、ルートごとに設定する。山頂まで最も時間がかかる御殿場で午後1時、須走で同3時、富士宮で同4時から規制する。