国民の孫・小山雄大「じゃがいものように誰からも愛される存在に」 『レコ大』新人賞受賞で見せた涙の理由は母への想い
『レコ大』で覗かせた母への想い「涙があふれてしまいました」
母親に晴れ姿を見せた昨年の『レコ大』では、その舞台裏に感動的なエピソードがあったことも明かした。 「『レコード大賞』は小さい頃からテレビで見ていた、夢の舞台のひとつでした。そこに立たせていただけたことはすごく嬉しかったし、感謝の気持ちでいっぱいでした。そのステージを生で母親に観てもらえたことは、とても嬉しかったです。すごく緊張して、リハーサルのときからガチガチでした。出番の前にマネージャーさんと握手をして『行ってきます』と言って舞台に向かい、袖からステージの真ん中まで歩く間にこの1年間のことが走馬灯のようによみがえって、思わず泣きそうになっていたのですが、舞台上ではぐっと堪えました。そうして一年の感謝を込めて『道南恋しや』を歌い切ると、母親にスポットライトが当たり、母親が泣いている姿を観て、自分もグッとくるものがあって。袖にはけた直後にブワッと涙があふれてしまいました」と小山。また、母親から「感謝の気持ちを忘れずに、皆さんに感謝して頑張りなさい」と声をかけてもらったことも話した。 昨年4月のデビューから、全国100カ所でキャンペーンを行うなど、日本列島を駆け回った2024年を振り返り、特に思い出深いのは4月10日に東京・カメイドクロックで開催したデビューイベントだとのこと。 「当日は事務所の社長である松前ひろ子先生や三山ひろし先輩のファンの方もきてくださり、僕自身の友達、一昨年まで働いていたコンビニの店長もきてくれました。応援してくださった皆さんの前で歌わせていただいたことは、とても嬉しい経験でした」 小山はマジックも得意で、一般社団法人 日本マジックファンデーション「The Japan Cup 2025 ~著述放送文化賞~」を受賞するほどの実力。この会見でも弦に促されてカードマジックを披露する場面も。記者が選んだカードを見事に当て、それが自筆で“2025”と描かれたカードにすり替わるというテクニックに歓声と拍手が沸いた。 事務所の先輩である三山が、『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でけん玉のギネス世界記録を達成したことに触れ、「もしも『紅白歌合戦』に出場することができたら、マジックで世界記録を(狙いたい)。どういう世界記録があるのかわからないけれど(笑)。まずは出させていただけるように、頑張って精進していきたい」と、『紅白』への展望も語った。 「じゃがいもの花」をリリースする3月5日に、22歳になる小山。好きなじゃがいも料理は「母や祖母の肉じゃが」とのこと。“全国民の孫”というキャッチフレーズの通り、家族思いで飾らず素朴なキャラクターが、無条件で応援したくなる。この日の会見では、「単独でのファーストコンサート」や「北海道で凱旋コンサート」など、新たな夢も飛び出した。4月にデビュー2年目に突入する、まだ芽が出たばかりの“じゃがいもちゃん”。次にどんな夢を叶えるのか注目していたい。
榑林 史章