モリワキがつくったレーシングマシン「Z900RS MORIWAKI改」とはどんなマシンなのか?
―――エンジンのチューニングメニューに関して教えていただけますでしょうか? エンジンはカワサキ他機種のシリンダーとピストンを流用し、1043ccへボアアップ。これに伴い、カムシャフトとミッションも同様に変更しています。 多機種の純正パーツを流用した理由は車体メーカーが開発したパーツであり、信頼できると考えたからです。
※ ※ ※ HSR九州(HONDA SAFETY & RIDING PLAZA Kyushu)ではST1000、つまり最新スーパースポーツによるレースも開催されていますが、驚くべきことにモリワキレーシングのZ900RSは、ST1000のトップタイムに勝るとも劣らない速さを発揮しています。さぞかしすごいチューニングが施されているのかと思いきや、メーカーの純正パーツを流用して手堅くまとめられていたんですね。 それでもここまでの速さを発揮できているのはベースマシンであるZ900RSのポテンシャルが高いだけでなく、モリワキレーシングによってマシン全体のバランスを考えた適切なチューニングが行われていることの証明。そして森脇尚護会長のライディングなどの総合的な力が組み合わされた結果なのでしょう。
後藤武