「Qrosの女」桐谷健太が明かす価値観――「本当は何でも自分で選べる」
桐谷健太さん演じる週刊誌記者の栗山孝治が、芸能界の闇と対峙(たいじ)していくさまを描くドラマ「Qrosの女 スクープという名の狂気」(テレ東系)。話題のCMに出演する正体不明の女性“Qrosの女”との出会いをきっかけに、彼女を助けるために奔走する栗山ですが、思いもよらぬ事件に遭遇し…!? 芸能界、週刊誌業界だけでなく一般人までも巻き込んだ、ミステリーとサスペンスが入り混じるゴシップエンターテインメントです。 今回は、主演の桐谷さんを直撃取材! 役作りや実際にあった記者の方とのエピソード、芸能界についてのイメージや大切にしている価値観などを明かしてくれました。
――今回演じられる栗山という役柄について、どのように役作りをされていらっしゃるのでしょうか? 「週刊誌記者だからこうだというパブリックなイメージにするよりは、栗山の過去や人間性を大切に演じられたらと思いました。元々記者としての素質があって、その仕事をすることになったけど、ある事件があって、闇を抱えるようになって…。そんな中でも記者としての仕事をまだ続けているという彼の感覚を、自分の中でちゃんと見つけて現場に入ろうと決めていましたね」 ――その感覚を見つけるのは難しかったですか? 「難しいというより、役によって変わってくるんですよね。ふに落ちるまで待ってみたり、考えても出ない時は出なかったりして。急にスコーンと入ってくる時もあるし(笑)。今回は自分の中にスッと入ってきたので、その感覚を大事に演じさせていただいていますね」
――逆に、演じていて楽しい部分はありますか? 「今まで演じたことのない役であり職業なので、面白いですよね。イケイケでスクープを狙っていくだけの役ではなく、しっかり裏取りができていて、腕もすごくて…。だから、演じていると『こうやってスクープを取るパターンもあるんだ!』みたいなことを知れるのも新鮮です。これからは、記者の方に気付きやすくなるかもしれないですね(笑)」 ――実際に桐谷さんの日常生活の中で、そういった記者の方についてどれくらい意識されて行動されているのでしょうか? 「僕はあまり撮られることがないので、そこまで意識していないかもしれないですね。本当にプライベートで髪ボサボサの状態で歩いている時に、『今これを撮られたらちょっとまずいな』と感じたりはしますけど(笑)。それこそ14~15年前に、自分の家の前で、記者の方が車で張っているのに気付いたことがありまして。で、声を掛けに行って『僕は今日はもう家に帰るだけなので、何もないですよ。今後取材や番宣などがあれば、いろいろよろしくお願いします』とお伝えして、固い握手を交わしたことがありましたね(笑)。それ以降、張られたことはない気がします」 ――記者の方と仲良くなられたんですね(笑)。 「そもそもあまり狙われていないんじゃないかと(笑)。だから、僕もそこまで気にしていないですね」