「Qrosの女」桐谷健太が明かす価値観――「本当は何でも自分で選べる」
――ドラマでは、さまざまな芸能界の闇が炙り出されていきますが、桐谷さんにとって芸能界はどんな世界というイメージですか? 「僕は5歳の頃からこの世界に入りたいと感じていて、当時はワクワクする楽しい場所というイメージしかなかったですね。実際に芸能界に入って、仕事として働き始めたら、夢見ていた時とは違う部分もありますけど、やっぱり面白いからずっとやれていると思うんです。成長していけばいくほど、新しい役も演じられるようになりますしね。そうやって、永遠に終わりがないから、さらに面白い。もちろん、それはどんな仕事でもあると思うんですけど。僕の場合は、小さい頃に『これだ!』とピンときて、頭で考えて選んだのではなく、体が、細胞が感じたところから始められたので。だから、イメージと違うところもありますけど、面白い仕事だなとすごく感じますね」 ――いい意味で満足することがないというか。 「そうですね。逆に言えば、常に満足しているんだけど、それを都度更新していってやるぜ! という感じかもしれないです。できない時もありますけど、そういう思いでやれたら楽しいやろうな、そうあるべきだなと思います」
――それでは最後に、桐谷さんが日々過ごされる上で大切にされている考え方がありましたら教えてください! 「重ねてになってしまうんですが、子どもの頃の『うわ、これだ!』というわくわくや、『人生ってすごい!』みたいな感覚って大事だなと。そして、そういう感覚って、大人になっても感じられるはずで、いろんな価値観や思い込みがくっついて、感じにくかったりすることもあるんですけど、自分で感じ取ることも大事だと思うんです。自分がやりたいと思うことをやるとか、好きなことは好きということを大切にしたいなと感じています。子どもの時と同じくらい素直な感覚でいたいなと」 ――体の全細胞が喜ぶ…みたいな感じですよね。 「そうそう! それって無理やりできることじゃないじゃないですか? だから、あの頃の感覚に近づけるように、今まで歩んできた中で培ってきた固定観念や価値観で、自分にとって不要なものは外していっていいと思うんです。そこは大事にしたいかな」 ――わくわくする気持ちを大切にされたいんですね。 「そうです。なので、あまりいろいろ考えんでええんちゃうかな(笑)。なんとなく感覚で気付くことってたくさんあると思うんです」