【箱根駅伝】“山の名探偵”早大・工藤慎作「競技人生を終えるまで…」 眼鏡かけた走り健在 総合3位導く
来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝に出場する早大が14日、埼玉県内の所沢キャンパスで取材会を行った。 【写真】ナイスポーズ。前回の5区で「山の名探偵」の異名をとった早大・工藤 前回1年生ながら5区6位の走りで早大が長年抱えていた“山上り問題”を解決。眼鏡がトレードマークで人気アニメ「名探偵コナン」の主人公・工藤新一と名前も似ていることから、花田勝彦監督から「山の神」ならぬ「山の名探偵」と命名された工藤慎作(2年)が今回も5区を任される。 トレードマークの眼鏡をかけた走りは健在。「(コンタクトが)どうにも入らない。ずっとやっても入らなくて、もう挫折した。ずっと眼鏡で出走しているので、競技人生を終えるまで変えずにいきたい」と工藤。今年は出雲で6区2位、全日本で8区3位と平地での走力も改善。終盤でのフォームの崩れも解決し、よりパワーアップした。 昨年度の成績評価では体育会所属部員の中で上位10%と頭脳も明晰(めいせき)。生理学を勉強中で「コンディショニングに間違いなく生きていると思う。学んだ知識を基に練習の取り組みを変えた部分もある」と胸を張る。前回の箱根駅伝後は「すれ違った2人組に小声で“あっ、名探偵だ”みたいなことを言われた」と認知度もアップした。 28年ロサンゼルス五輪でのマラソン出場も視野に入れる。「ロサンゼルス五輪に出場したいと思っている。来年度だったり再来年度から走って行かないと間に合わない状況ではあるので、在学中からのマラソンというのは考えている」と明かした。目標の総合3位へ、再び名探偵が箱根の山を駆け上がる。