米連邦航空局、スペースX「スターシップ」の7回目の打ち上げ試験に許可

米連邦航空局（FAA）は米国時間2024年12月17日、Space Exploration Technologies（SpaceX、スペースX）による「Starship」（スターシップ）の7回目の統合飛行試験（IFT-7）「Flight 7」を許可した。 　Starshipは第1段エンジン（ブースター）の「Super Heavy」（スーパーヘビー）と組み合わせることで、全長約121mになる巨大ロケットだ。これまで6回の打ち上げ試験を実施しており、5回目の打ち上げでは発射台のアームによる空中キャッチに成功した。 　FAAに許可されたことでStarshipは南テキサスにあるSpaceXの施設「Starbase」から打ち上げられることになる。「今回発行されたライセンスの改訂は、Flight 7の打ち上げ日よりもかなり前のものであり、安全な宇宙輸送を可能にするためのFAAの取り組みを示している」と、同局の商業宇宙輸送部門幹部は述べている。 　15日と17日には、Starbaseで第2段（上段）であるStarshipのエンジン燃焼試験が実施された。15日にはStarshipに搭載された6基の「Raptor」（ラプター）エンジンを約10秒間点火。17日には1基のエンジンによる、地上燃焼試験が実施された。 　Flight 7の具体的な打ち上げ日はまだ発表されていないものの、米航空宇宙局（NASA）からFAAに送信されたメールによれば、来年2025年1月11日が目標日とされている。