<頂点へ・センバツ山梨学院>選手紹介/8 藤井優太捕手/井村陽太内野手 /山梨
◇盗塁阻止へ肩鍛える 藤井優太捕手(2年) 秋の大会では、県大会準々決勝など盗塁を許す場面が多かったと振り返る。規定の硬式球より30グラム近く重い170グラムの球を低めを意識しながら二塁までの距離で投げ、肩を鍛える。捕球では、ワンバウンドの球を後逸させないため、腕や上半身ではなく足を先に動かすことを意識する。 打撃では長打力に磨きをかける。外角の球を逆方向に狙う際、安打にはできても長打にできないことが多かった。この冬ハンマーでタイヤをたたくトレーニングで手首を鍛えたことで、バットの先端を下げずに振り抜けるようになり、右翼前までしか届かなかった打球が右中間を破るようになってきた。 長崎県佐世保市出身。中学3年生のときテレビで、地元九州の高校と夏の甲子園1回戦を戦う山梨学院の姿を見た。中継など細かいプレーも緻密でレベルが高く「ここで甲子園を目指したい」と山梨学院を選んだ。「途中出場になっても、盗塁を刺して守りで貢献したい」と話す。 ◇「予測する守備」訓練 井村陽太内野手(2年) 俊足の遊撃手。守備の要としてミスから失点につながることがないよう、よりレベルの高いプレーを目指す。 投手の球の種類とコース、捕手のサイン、相手打者の体勢を見てどこに打球が飛んでくるかを予測。投手が榎谷(2年)なら「球が速いため振り遅れて詰まった打球になって前にくるだろう」などといくつもの材料から守る場所を見極める。 「まだ試合経験が少ない」ため練習時から予測して動く訓練を重ね本番に備える。「(投手が投げた段階から)全ての球で守りのスタートを切れるようになりたい」と話す。捕球の際は、外野に抜けさせないため、グラブをしっかりと下げて捕ることを意識する。 打撃では170センチと小柄で高めの球がボールになりやすいため、高めを振らずに四球を狙うなど選球眼も鍛えている。 チームでも屈指の俊足で、50メートルを6・3秒で走る。「センバツでは足を生かした守りでチームに貢献したい」と決意を語る。=つづく