パリで開催されたエキシビション「Nike On Air」 エアが搭載された最新プロダクトの全貌
カーブ時の安定性を高めた「ナイキ マックスフライ 2」
東京五輪でビッグインパクトを残した「NIKE MAXFLY」もアップデートされた。カーボンプレートを搭載した厚底シューズによって、マラソンの景色を一変させたナイキだが、トラックシーンでもエアによって常識を覆している。 「ナイキ マックスフライ」は、前足部にビジブルのエア ズーム ユニットを搭載するという斬新なスタイルの短距離用のスパイク。東京五輪では男子100mでファイナルに残った8人のうち5人、女子100mではなんと8人中7人が着用。男子100mで優勝したラモントマルセル・ジェイコブス選手は、9秒80というヨーロッパ記録を樹立。6位になった蘇炳添選手は、準決勝でアジア記録を更新した(9秒83)。
「Nike On Air」で発表された「ナイキ マックスフライ 2」は、エネルギーリターンを最大化すると同時に、カーブへの対応力を高めることを目指して開発されたという。スパイクの数は7本から6本に変更され、前足部は広くフラットな設計に。アウトソールには、より軽く、弾力性、反発性と耐久性にも優れた、Pebax を含有するクリアで高性能な新しいプレート素材が採用されている。
「ナイキ マーキュリアル」はエネルギーリターンが向上
前作よりサッカースパイク専用のエア ズーム ストロベル ユニットが搭載されるようになった「NIKE MERCURIAL(ナイキ マーキュリアル)」。最新作「NIKE 2024 MERCURIAL(ナイキ 2024 マーキュリアル)」では、エア ズーム ストロベル ユニットから屈曲溝を省き、プレートの屈曲性を最適化。結果、前作よりもエネルギーリターンが10%向上したという。また、フライニットのアッパーは5層から3層になり、足馴染みが高まっている。
エアを搭載した新たなパフォーマンスシューズは、アスリートが壁を破るための大きな武器となるに違いない。