パリで開催されたエキシビション「Nike On Air」 エアが搭載された最新プロダクトの全貌
フランス・パリで、「Nike On Air」と名付けられた新製品発表イベントが開催された。ナイキを象徴するテクノロジーのひとつであるエアは、1978年に発売されたランニングシューズ「エア テイルウィンド」に初搭載されて以来、さまざまなカテゴリーのシューズに採用され、進化を続けてきた。
今夏の五輪の開催地であるパリで発表された「NIKE PEGASUS PREMIUM(ナイキ ペガサス プレミアム)」、「NIKE G.T.HUSTLE 3(ナイキ G.T.ハッスル 3)」、「NIKE MAXFLY 2(ナイキ マックスフライ 2)」などの最新のプロダクト群にも、もちろんエアが搭載されている。「Nike On Air」で披露されたシューズとその機能を探る。
新しいエア ズーム ユニットが眩しい「ナイキ ペガサス プレミアム」
「Nike On Air」で発表されたシューズ群の中で、もっとも注目を浴びたのは、「NIKE PEGASUS PREMIUM」だろう。フルレングスかつ、ビジブルで搭載されたエア ズーム ユニットは、足の形に沿うように立体的にデザインされたもので、これはエア ズーム ユニットとしては初の試みとなる。 それが実現できた背景には、コンピュテーショナルデザインや、AIエンジン、ラピッドプロトタイピング(試作品を迅速に作るための従来の方法とは異なる技法)を駆使したことにあるという。
ミッドソールには、ナイキのトップレーシングモデルにも採用されている反発性と軽量性に優れたナイキ ズームX フォームを採用し、踵部にはナイキ リアクト X フォームが加えられている。ナイキ リアクトX フォームは「NIKE INFINITY RUN 4(ナイキ インフィニティ ラン 4)」にも採用されているフォーム素材で、従来のナイキ リアクト フォームよりもエネルギーリターンが13%向上しているうえに、ミッドソール製造による炭素排出量は43%削減されている。 新しいエア ズーム ユニットと、最先端のフォーム素材の組み合わせにより「ナイキ ペガサス プレミアム」は「ペガサス」シリーズ最高のエネルギーリターンを実現しているとのことだ。発売は2025年の春を予定している。