「頭に落雪がどかっと」通勤通学にも危険が… 今季最強寒波の大雪で事故や交通障害相次ぎ、青森では死者6人に【news23】
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今シーズン最強寒波の影響で、各地で落雪や雪下ろしによる事故も相次いでいます。9日夜から10日にかけてが雪のピークとみられていて警戒が必要です。 大雪警報が発表された富山県。夜になって、雪は一段と強まりました。 普段は多くの客で賑わう富山駅前の居酒屋も、9日は閑散としています。取材をした午後8時までに来店したのは女性客2人だけだと言います。 鉄板焼酒場 どんなもんじゃ店長 廣瀬皆来さん 「こんなガラガラなのはめずらしい。このままずっとお客さんが来ない状況では(閉店を)早めざるを得ない」 大雪の影響で、通行止めも相次いでいます。山形市内の国道286号では大型トラックがスリップし、通行止めに。付近には規制の解除を待つ複数の車が止まっていました。 日本列島に襲来している今シーズン最強の寒波の影響で、9日も各地で大雪に。路面が凍結しているおそれもあり、雪の中の移動は一苦労ですが、子ども達は雪の上を颯爽と駆け回ります。 9日は日本海側だけでなく、東海・中国・九州でも雪が降り続きました。 視界がかすむほどの雪が降っていたのは広島県の安芸太田町。住民は朝から雪かきに追われました。 住民 「年金暮らしからしたら良い運動になる。続いたらやっぱりやばい」 降り積もった雪の深さは新潟県魚沼市(守門)で186センチ、山形県大蔵村(肘折)で189センチ。平年のこの時期を上回る積雪になっています。 大蔵村の住宅では… 記者 「こちらのお宅なんですけれども、雪で完全に庭が埋まってしまっていて、入ることができません」 8日からの24時間で40センチの雪が降った山形県米沢市。雪の通学路は危険と隣り合わせです。 「思いきり雪が頭にどかーってなりました」 「僕は1回側溝にはまったことがあります」 仕事を終え、帰宅するという山口律子さんは… 山口律子さん 「埋もれている」 9日朝の出勤時に止めた車には大量の雪が積もり、ブラシで雪を払います。 記者 「仕事終わって帰るだけでも大変ですね」 山口律子さん 「大変です。それを計算してね。(ガラスが凍るとワイパーも動かないから)溶かすまででエンジン30分ぐらいかけておく」 雪を払い終え、帰路につきましたが、積雪で道幅が狭まっていて、走るのは簡単ではありません。 記者 「向かいから(車が)来ると怖いですね」 山口律子さん 「怖いです。これで何回も譲り合ったりして」 ようやく帰宅したあとも、翌日の出勤に備え、家の前の雪をかき、井戸水を使った融雪装置でとかすのだと言います。 山口律子さん 「これがもっともっと。これからですよ、冬は。これがもっともっと高くなる」 警報級の大雪が続く青森県。降り積もった雪は平年の2倍、3倍となっています。 除雪が追いつかず、まちのいたるところで渋滞が発生。除雪車が来ない住宅街では、住民がつるはしを使って、凍った雪をくだいていました。 住民 「(Q.最後に除雪車に来たのはいつ?)12月のね…。(Q.今年は1回も来ていない?)来ていない」 青森の名産も大雪の被害を受けました。幹が真っ二つに折れてしまったのは「りんごの木」。何度も積もった雪を落としていましたが、湿った重い雪が木にはりついてくるといいます。 りんご農家 石岡昭夫さん 「(被害は)9本くらいで、そのうち4本は全壊」 また、青森市では事故が相次ぎ発生しています。9日午前10すぎ、救急搬送中だった救急車が雪道で滑り、軽自動車と衝突しました。 目撃者 「(救急車が)追い越そうとしてハンドルをきった状態で曲がりきれないで」 救急車は80代の女性を搬送中でしたが、近くを通りかかった別の救急車で市内の病院に搬送したということです。 9日未明には、市内の住宅敷地内で山田祐佳子(51)さんが雪に埋もれた状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。除雪作業中に屋根からの落雪に巻き込まれたとみられています。屋根には90センチほどの雪が積もっていました。 年末からの大雪による死者は、青森県だけで「6人」にのぼっています。 記録的な大雪は市民生活にも影響を及ぼしています。 ヤマト運輸は現在、青森県と島根県の一部地域への荷物に遅れが生じていると発表しました。佐川急便でも青森県の一部地域と北海道への配達が遅れているといいます。 物流の混乱に備えて、新潟県湯沢町や山形県米沢町のスーパーでは買いだめをする買い物客も。 雪のピークは10日とみられ、日本海側を中心に警報級の大雪に警戒が必要です。
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